旅行代理店の倒産に思う豊洲新市場の安全性について

2017年04月04日

広告を打つという事

36461d0d.jpg「てるみくらぶ」の破産手続きが記憶に新しい所ですが、ここで「アーウィン女性探偵社」が破産手続きとの報道が出ています。一方は負債150億以上、アーウィンは1億2千万円ですので規模は全然違いますが、共通してるのは広告を破産理由に挙げていることです。

てるみくらぶはJTB・阪急交通社・クラブツーリズムよりも大きい広告出してましたから、相当な無理があったと思います。アーウィンも売上3億円程度なのに、デビ夫人や淡路恵子氏を起用して、地下鉄などの交通広告にバンバン出してましたから大変だったのでしょう。

私が広告代理店にいた頃、徹底して言われたことがあります。それは「広告主のいう事を鵜呑みにするな」でした。当時の支社長に言われたのですが、「広告する会社には広告しなきゃいけない理由がある。その時点で怪しい」ということでした。

「景気がいいのに広告なんてやらないだろ。広告をやるってのは危ない。だから得意先に徹底して状況を聞く。業界環境や経営状況も調べる。調べた上で意見をやりとりして、その状況に応じた広告を提案する。俺たちは広告主の主治医にならなきゃいかんのだよ。」

「広告を打つというのはなぜか分かるか?俺はバクチの打つと同じ意味で使われてると思ってる。それはある意味で当たってるが、それが広告じゃダメなんだよ。広告ってのは出すものにならなきゃいかん!」

そんなわけで、得意先の数字には超敏感になりましたし、お得意様の競合環境調査や、社内のモチベーションアップへの取り組みなど、様々なことに取り組みました。広告費に見合った利益がないと、最終的にみんなが幸せになれませんからね。

最近求人広告のCMを大量に見かけますよね。要するに求人広告の効果が薄れてるってことだと思うんです。とくにCMが多い会社ほど怪しい。「広告出しても人が来ないからやめる」って言われないためのCMですよね。

だって、町中求人の張り紙だらけですもん。利用者側にすると、求人サイトなんて見る必要がない。学生が就職でエントリーするマイナビ以外は、結構大変な状況なんじゃないかと想像してます。

そんな視点で広告を見るようになると、とっても疲れますので、何気なく気軽に流して見て行くように心がけます。

gq1023 at 05:45│Comments(0)

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