2017年03月19日

テスラができる事をなぜ日本の大メーカーがやらないのか?

6e69439e.jpgアメリカの自動車メーカーでテスラというブランドがあります。2003年に出来た新興メーカーで、社員数はほんの300人ほどです。本社はシリコンバレーで、電気自動車のスポーツカーと高級車を企画・製造・販売しています。

創業早々から矢継ぎ早に企画提案を繰り出し、その度に巨額の資金を調達しました。といっても2億ドル未満の資金で初期出荷は1000万円程度で150台でしたから、220億円の出資を集めて回収が1.5億だったので、最初は「大丈夫かいな?」程度のイメージでした。

ですが、今はずば抜けた存在感です。セダンのモデルSやSUVのモデルXも登場し、いよいよ普及価格の「モデル3」が4万ドル程度で日本でも発売されそうです。サンノゼの中心街にある高級ショッピングエリア「サンタナロウ」や、ロサンゼルスの高級ショッピングセンター「ザ・グローブ」横には洒落たショールームがあり、デジタル関連企業やハリウッドタレントといったお金持ちの心をわしづかみにしてます。

パナソニックやトヨタは2010年にテスラへの協力を約束していて、先日ネバダ州にはパナソニックとテスラによるリチウムイオン工場が稼働し始めました。

ここで問題。初期に集めた資金は220億ですよ。この時点である程度の巨額投資をしていれば良かったのに、今さら投資してるから金額が莫大なんです。推定ですが必要資金は3000億円以上と言われ、半分負担でも1500億はパナソニック持ちです。

ちなみに今までもテスラのバッテリーってパナソニックなんです。なのになぜ巨額投資してでもその地位を維持したかったかと言うと、今後の韓国や中国バッテリーメーカーとの競争があるからだと思うんですよ。そこで疑問なのが、どうしてパナソニック自身が自動車メーカーを目指さないのか?ってことです。

ソニーはリチウムイオン事業を村田製作所に売却します。日産も車載用バッテリー事業を手放すようです。事業継続の意思がない。中国に行けば山ほど電動スクーターが走ってますよ。あんなのソニーやパナや日産だったら造れるのに、ぜんぜん造ってない。

そんなこともやらないで自動車メーカーになるなんて無理なんですが、自社でも自動車ブランドの立ち上げを目指すとかできそうじゃないですか。実際にパナソニックなんて、デジカメでは確固たるポジション築いてる。自動車でだってできるでしょ。

なんか「政府主導で日本の産業を」とか言ってる人にも言いたいんですが、ぜんぜんアテが外れてますよ。パナソニックって液晶テレビ普及期に1社だけ「プラズマと液晶の両面で行く」といって巨額投資してプラズマで大損してます。そして液晶も過当競争に突入してる。

「日本の家電メーカーが世界の自動車産業を席巻するような日の到来を夢見て産学官の共同体をつくりました」って言うなら分かるけど、大して売れそうもなく影響力も低そうな国産ジェット旅客機に向かうってのが良く分かんないんですよねえ。

そんな町の零細企業のおじさんは、未来を夢見て自作電動スクーターの製造に着手しました。フレーム・モーター・バッテリーは全て中国製で、総予算5万円程度。総生産台数1台を予定してます。いつかテスラを抜いてやる!

gq1023 at 06:32│Comments(0)TrackBack(0)

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