2017年03月14日

三菱のジェット旅客機は出来るのか?

mrj三菱重工の子会社である三菱航空機が開発中の三菱リージョナルジェット(MRJ)ですが、ぜんぜん完成しそうな雰囲気がありません。社長も更迭されて事実上の三菱重工直轄になりましたが何も変わりません。

全日空が2008年に発注。開発がGOとなり、すでに400機以上の受注を世界中から受けているのですが、その間に同じような性能を持つブラジルのエンブラエルの現行機の改良型であるE190-E2が初飛行にたどり着きました。こちらは2013年開発開始で受注機数640機です。

このエンブラエルのE2シリーズですが、現行型の改良になるので2018年の引き渡し開始は確実視されていて、しかも現行型も順調な売れ行きで、日本航空では現行型のE170を2008年から、胴体を延長したE190を昨年から導入しています。

じつは日本航空も三菱のMRJも発注していて、2015年に32機も発注契約を締結してるのですが、出来るかどうかも分からない機材を待っているよりも、確実に引き渡される機材を導入して、機材不足にならない状態を確保しているのでしょう。

このMRJって結構な額の税金も投入されてます。最初に報道が出たのは「国が国産ジェット機の開発を支援。開発費に500億円、開発期間は03年から5年で半分を国庫補助」的な話しでして、ここに応募したのが三菱重工だったということです。

だいたいこの手の募集って、先に開発が決定していて、陳情に基づいてルールが整備されて、募集開始と同時にすぐ締め切りで、締め切りまでに応募できるのが1社だけって感じなんですが、もちろん本件もそういった流れでした。

ボーイングにしてもエアバスにしても航空機メーカーってのは国の補助が入るのは普通だし、軍需産業としての位置づけもあるので、国産ジェット機でもっと大きな物を造っておきたいという意味は分かるのですが、どうも開発費はすでに1500億を突破した様子です。

そのMRJが2018年に初号機引き渡しといっていた発表を2年引き延ばしました。エンブラエルは2018年から引き渡しですから、それより遅れることになります。最初は2013年引き渡しと言っていましたから、最初に注文した全日空にとっては7年も遅れることになります。

全日空はボーイング787でもローンチカスタマーと呼ばれる最初の発注者で、2008年引き渡しと言ってた最初の話しから遅れまくって2011年に引き渡されたため、2008年の北京オリンピックや2010年の上海万博に華々しく登場させる計画がパーになりました。

そして今、東京オリンピックの聖火をアテネからMRJで運び、開会式のスタンド上空にもデモフライトさせる案が怪しい雲行きです。大丈夫かこれ?

それにしても7年遅れって遅れすぎですよねえ。他の客も怒りますよねえ。当然遅れる度に違約金が出ていくわけですから、実際の経営も早々に行き詰るんじゃないかと想像してます。またYS11みたいに一瞬で終わっちゃう事業にならないことを祈っております

gq1023 at 06:36│Comments(0)TrackBack(0)

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