やっぱ東芝ダメでしたかーそんなに金正男の話しって重要?

2017年02月16日

いまいち良く分からん東芝の説明

・東芝が2016年度4〜12月期連結決算の正式発表を延期した。
・理由は監査法人が認めてくれなかったからだった。
・だから東芝なりの暫定決算(言い分)を公表した。

そこまでは分かる。ただし、監査法人が納得してない部分が「もっと赤字額が多いはず」なのか、「もっと赤字額が少ないはず」なのかが分からないんですよ。

東芝が買収したウェスチングハウスが何年も単体決算で赤字を計上してたのに、それを隠してたのは過去の報道の通りですが、今回の大赤字はその会社が買収したストーン・アンド・ウェブスターって会社が理由とされてます。

この会社の買収完了は昨年1月に発表されてますから、まさに会社存亡の危機の最中に買ってたわけです。ブルームバーグの報道によれば、2億2900万ドルだそうですから、260億円程度でしょうか?東芝の当時の発表ではのれん代を、ウエスチングハウスを含めて約87百万米ドル相当(約105億円)と評価してます。

ウエスチングハウスだけでも赤字隠ししてると思われてるのに、さらに別の会社を買収した。その買収した会社が大赤字だったってことを、今回の記者会見で発表してるのですが、そもそものウエスチングハウスの単体決算の話しが出てません。

2005年にウエスチングハウスを買収した。2008年にアメリカで原発4基を受注した。受注後に原発事故等があって建設費等が高騰して赤字が確実になった。赤字を消すために外注先のストーンアンドウェブスターを買収した。もっと赤字が膨らんだ。

ってことなんでしょうが、これ赤字が分かった時点でのれんの償却しないとダメですよ。赤字隠しであって粉飾決算に限りなく近い。しかも、今回だって大赤字がメディアにバレたので発表しただけでしょ。そりゃあ疑心暗鬼になるんで、少なくとも以下の3点は知りたい。

・ウエスチングハウス単体決算数字の公表(最低過去5年)
・ストーン・アンド・ウェブスター単体決算数字の公表(最低過去5年)
・昨年度に買収した際の評価理由と金額算定根拠

社内に統治機能がなく、海外事業は外国人にまかせっきりにしてて、値打ちのある会社かどうか分からないけど買いまくってて、気が付いたらエライ事になってた。ってことですよねえ。日本の大企業にありがちです。東洋経済の「"年収1億円超"の上場企業役員443人リスト」見るとなんとなく傾向も見える。

社長や会長より報酬が多い外国人役員がいる会社ね。海外事業がイケイケで決算数字を見ると毎年海外比率が伸びてる。そして日本人社員は役員を含め海外事業を全く知らない。突然死の可能性がある会社です。

東芝の件は対岸の火事じゃない。グローバル展開する日本企業について、もっと監査法人や日本政府は監視の目を向けることが、今後の課題だと感じてます。

gq1023 at 06:45│Comments(0)

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