東芝ショック再び不義理

2017年01月21日

アメリカの雇用を守るというトランプの公約について

ed8d317d.jpgアメリカは面白い国で、大統領の公約とその達成度をメーターで表すサイトがあったりします。それが「トランプメーター」で、先日まではオバマメーターってのがありました。

オバマ氏は健康保険制度をアメリカ全国民に提供すると言ってましたが、結局トランプ大統領の登場でなくなりました。まあ、国民皆保険制度を実現してしまった日本を見れば、その惨状は明らかですから、導入しない方がいいと考えるのは当たり前でしょう。

富裕層は上質な医療を手にすることができ、貧乏人は早死にすることが、本人にとっても国にとっても有益という考え方は世界の常識でしょうからね。世界最高レベルで完成された共産国と言われる日本人には分からないでしょうがね。世の中に平等はないって考え方です。

この考え方を持つアメリカ人ですから、アメリカの雇用をアップさせれば、他の国にいる人々が死んでもいいという考え方も分かる。アメリカ人が奪われてる雇用を取り戻すってトランプ氏の発言を支持する人が多いのも良く分かります。

ただね、アップルコンピューターって製造拠点持ってないんですよ。全部海外製。こんなのアメリカ製にしたら、世界一人件費の高い国ですから、誰もiPhoneなんて買えなくなりますよ。グーグルだってマイクロソフトだって世界の拠点をアメリカに集約したら多言語対応できない。

自動車産業の雇用といっても、製造に関わる部分は微々たるものなんですね。それに対して販売網やサービス網に従事する従業員は全米で多数に及ぶ。アメリカで製造することで原価が上がり、ディーラーの販売利益が減少したら元も子もないんですよ。

ましてや、アメリカで製造した車で中米や南米に輸出して戦うなんてのは夢のまた夢。価格競争力がなさ過ぎてお話しになりません。要するに、トランプ氏が言ってる「アメリカが製造業でまたかつての力を取り戻す」というのは、物価上昇と隣り合わせということです。

日本もそうですが、製造業が中心の国では輸出先の中心はとっくにアメリカじゃなくなっててアジアです。中国・インドが10億人以上もの国民を持ってて、それが驚異的な成長を遂げている。中国が「26年ぶりの低成長率」と言ってても6%以上の成長率です。すっげー!

世の中、貧富のピラミッドは貧困層が下なわけで人数が多い。その人々がトランプに期待してるってことは、民主主義的に票が取れるってことです。だから日本でも「非正規労働者対策」とか「貧困層対策」って言ってますよね。票取りのリップサービスです。

ただ、単なるリップサービスに終わると暴動と化すかもしれないのがこの層。「いつになったら俺の給料が上がるんだ!」ってことになるのですが、そんなことを大統領に期待してる人の給料なんて上がるわけありません。雇い主は大統領じゃないですから。

それにしても移民を追放するとはすごい発言ですよね。香港が中国返還される頃、富裕層が大挙して北米に移民しました。彼らは実は帰りたがってる。巨万の富とともにきっと香港やマカオに帰りますよ。その子供たちも非常に優秀な技術者が多いので、大きな意味で資産流失になるでしょう。

それにしてもオバマ氏が大統領就任したのが47歳。それに対しトランプ氏は70歳。ツイッターをトランプ氏がやってるわけないのは分かりますよね。はー、誰が書いてるのか分からんツイッターに一喜一憂するメディアと企業のトップ達。全員しっかりせんかい!

gq1023 at 07:07│
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