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2017年01月19日

アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方

e832412b.jpg今回読んだ本が秀逸だったので紹介させてください。「アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方: 一人ひとりの能力を100%高めるマネジメント術 (知的生きかた文庫)」という本で、元アメリカ海軍大佐のマイケル・アブラショフ氏の著作です。

この作者は、企業コンサルタントとして非常に有名な方なのですが、そのコンサルティングで教える内容は、この方自身がアメリカ海軍で初めて艦長になった時の経験がベースになってます。この本は、その時の経験が書かれているものです。

その艦の名はイージス艦「ベンフォルド(USS Benfold,DDG-65)」で、最新装備を持ちながら全く使いこなせずゴミのような扱いを受けていた所で艦長を引き受け、そこにいる乗組員と共にアメリカ海軍最高の艦と呼ばれるまでに成長させた経験が描かれてます。

アメリカでは2002年にワーナービジネスブックから「It's Your Ship: Management Techniques from the Best Damn Ship in the Navy」として発刊され、ベストセラーとなっていたのですが、これが日本語に訳されたので読んでみたのです。

いやー、これ読みやすくてためになる中間管理職のための本ですよ。艦長ってのは、最小の人数&最小の装備で、最高の結果を生み出すことが求められる組織だそうで、さらに徹底したコスト管理も求められるそうです。しかも実戦だから非常に緊迫感がある。

経験ある隊員が1人退職すれば、新しい隊員を育てるために1000万円もの資金が流出する。それも入って来るのは実戦経験のない新人。だからできるだけ経験者を置いておきたい。そのために何が必要かというと、自分はここで大切にされてるとの意識づけなんだそうです。

じつはこの艦からは、何人もの優秀なコンサルタントが誕生してるんです。下士官からビジネススクールに進んで、ビジネスパーソンとして成功してる者も多い。やはり究極の現場で徹底した効率を24時間体制で追い求めた経験があれば、ビジネスの現場でも生きるのでしょう。

艦長の失敗は部下の命に関わる。それは士気を落とさせても、注意力を落とさせても、補給をミスしてもそう。いい食事、十分な休暇、そして各自が必要とされていると思える実感。それを全て与え続けなければ、誰かの命を失わせてしまうかもしれないのがイージス艦の艦長。

その命を、アメリカ国民の命と書いていなくて、部下の命と書いてる所がビジネス本なんですよ。「部下の命を失わせてしまい、上官や家族に謝罪の文書を書かなければいけないとしたら、そのリスクを最小限にしたい。」と書いてる。

最後になりますが、じつは翻訳がイマイチです。原文のほうがリアリティがあるし、ビシビシと心に言葉が突き刺さります。ただ、英語版を日本で買うと高いんですよ。まあ、日本語版でも雰囲気は伝わりますんで、アメリカ海軍に学んでみてはいかがでしょうか?



gq1023 at 06:03│
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