電車で足を組む人ロマンの話しの前に現実を

2017年01月03日

大学・短大・専門学校進学率の推移から日本を見る

f7892898.jpg文科省の資料に面白いグラフがありました。私が高校卒業した時代からの進学率の推移を現したグラフです。今、大学進学率って現役で48.9%もあるんですね。

私たちの時代は大学進学率は30%切ってました。短大や専門学校行く人を入れても50%には到達しませんでした。今メガバンクと言われる銀行でも高卒は大量に採用していたので、高校出たら就職ってのが普通の話しでした。

人間の知力や体力のピークって17歳ぐらいらしいですから、あとは老化するわけですけど、そのピークで就職して仕事を覚える人が減って、自分で稼いで生きていくと言う決断を遅らせて学校に行く人が増えてるのだとしたら、そりゃあ国力低下するわけですよ。

終身雇用制が崩壊したとか言われてますが、厚生労働省の資料「平成 27 年賃金構造基本統計調査の概況」を見ると、全国平均が40.7歳で勤続年数9.4年。男性に限ると50代前半が20.9年、50代後半が22.7年なんで、この国はまだまだ終身雇用制ですよ。女性の50代でも15年ほどです。

1度就職したらまず辞めない社会なわけだから、最初の覚悟とか仕事を覚える姿勢って大切ですよねえ。集団就職の時代は田舎から寮がある企業に就職して行ったわけです。仕事を失うことは家も収入も失うことになるから、必死で仕事を覚えるしかなかった。

それが今や、就職させてもらった会社を「ブラック」呼ばわりする時代です。社会ってのは理不尽なもんでしょ。その理不尽さを社会が悪いって言ってても解決しない。なんとなく頭デッカチの若者が増えちゃったのかなーなんて想像したりしてます。

お年寄りも同じようなもんで、無年金の人は年金払ってなかったからでしょ。基礎年金しかないって言ってる人もそういう生活送って来たからでしょ。「アリとキリギリス」ですよ。学校卒業して就職した会社に満員電車で毎日通勤して会社勤めを全うした人は年金支給額多いもん。

もちろん頑張ったのに会社が倒産したとかあると思いますよ。でも人生って理不尽なんですよ。裕福な家庭に育ったのに父の会社が倒産なんて話しは普通です。裕福な家庭に育って今も裕福ですなんて麻生太郎とか田中角栄みたいな話しなんてそうそうないもん。

スポーツ選手なんて、オリンピックでメダル取った所で所得が増えるわけでもなんでもないでしょ。正月番組に何人も出てますが、高額所得者の出演者たちからお祝いもらえるわけでもなんでもない。賑やかしで呼ばれて、文化人枠の格安ギャラでおしまい。そんなもんです。

もうちょっと大学が「根性論」とか「絶対服従の掟」みたいなのを教えればいいと思うんですがねえ。卒論なんてネット検索してコピペして終わりの時代でしょ。図書館行ってコピー機がないから必死で書き写した僕らとは、かなり人間的な質が違うんじゃないかなんて感じます。

今日も生きてるって小さな幸せを感じたら、今月末も家賃と給料と社会保険料で500万円以上必要だって現実と向き合うしかない私です。みなさん今日も1日がんばりましょう!

gq1023 at 06:27│Comments(1)

この記事へのコメント

1. Posted by むーみん   2017年01月03日 08:28
アリとキリギリス論での比喩は面白いですね。

老後の生活が見通せない世の中なので、消費は上向かず、無金利に近い状態ですがせっせと貯金しています。
一番元気なはずの20〜30の若者たちは刹那主義的ですね。車は要らない、子供もいらない、女も要らない、責任の重い係長・課長になりたくない。

最後は実家に戻り親の元で引きこもる若者が増えています。親も現役時代は文句を言いながらも居候の子どもを
面倒みますが、年金生活に入ると一挙に悲惨な状態になります。

このような社会にしたのは現在の年金生活者です。自分たちが苦労して戦後の廃墟から高度成長まで頑張ったのだから、苦しかった子供時代を自分の子供たちにさせたたくないと頑張りました。大学の統一試験で個性を失わせ、ゆとり教育で一番の馬鹿となまけものに合わせる教育方針に公立は返還しました。よって、効率のレベルは大幅に下がり、私立が相対的に高くなりました。都立日比谷や新宿高の凋落が典型です。

ノロウイルスがいるから餅つきはダメ、煩いから除夜の鐘はダメと
アホな流れをメディアはあおっています。
小池都知事と一緒になって小池劇場を作る民放に至っては真面目に行政を報道するのではなく、架空の敵味方を作り合戦風に番組を作り垂れ流ししていますね。小池は元々報道側の人間で各局のCDと裏取引しながら世論操作ができる人物です。自民党都議連はマシコミ操作が下手だけです。

公明党は近い将来、国政与党の座を失うでしょうね。都公明党の対応は表むきは議員報酬の折り合いがつかないとしますが、実態は選挙区調整がつかなかっただけですが、マシコミは報道しませんね。小池劇場が面白くなくなるからでしょう。

政府は放送法を運用できる立場です。
民放の茶番劇は自殺行為となりかねません。
放送局のCDと社長はどちらが偉いのでしょうか?見ものです。

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