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2016年12月09日

剣は心なり

67b07c37.jpg私は幼稚園の頃から、神戸の「巌剣修会」という道場で剣道を学びました。創設者の中尾巌先生も当時はご健在で、王子動物園近くの体育館で週に2回の修練を重ねました。

その練習の最初に毎回発声するのが剣道訓。「剣は心なり 心正しきからざれば 剣また正しからず 剣を学ばんと欲するものは まず心を学べ」を唱えていました。正直言って、全然意味は分かりませんでした。だけど来る日も来る日も十数年に渡って唱えていました。

何かスポーツをやって、10年以上も続けられるのってなかなかないですよ。小学3年生から高校卒業までやって10年。それなのに、足かけ16年ほど剣道をやりました。

そして辞めてから分かったことがあります。それは「敵は目の前にあらず」ということ。試合は目の前の敵とやるんです。だけど、そのたびに何かを学ぶ。同じ相手であっても、同じことをやってこない。日々修練。日々鍛錬。そこで学んでるのは心なんでしょうね。

試合に勝ち喜ぶ。試合に負け悔しがり、怒り、悩む。それらすべてが心の学びになる。大会での勝利は目の前の相手に対する事でしかなく、別に人生の勝者ではないんですよ。その日、その瞬間に、その大会に出ている相手に勝ってるだけってことなんですね。

仕事でもそうです。目の前の人に怒ったり勝ち誇っても意味がない。上司の良い悪いで一喜一憂しない。怒鳴ってるお取引先がいてもビクビクしない。大局に立って物事を見る。どんな小さな仕事も真剣に取り組む。そういうことを剣道を通じて学びました。

相手が弱いとするじゃないですか、徹底して打ち込むとしますよね。絶対誰かに同じ目にあわされるんですよ。そして打ち込んだ相手も強くなって戦いを挑んで来るんです。

ビジネスでも、自分が業者だと思って下に見てる相手が、実はすごい取引先と大きな仕事やってたり、その方が転職して上下が逆転するなんてのは良くあります。まして、私のやってる広告業やイベント業なんて業界が小さいので、そんなの日常茶飯事です。

手にはめるグローブを小手(こて)と言います。手のあたりだけでチョイチョイとやっつけるのが小手先。試合に勝つための剣道として、技術の話しをする人も増えて来ました。「剣は心」ではなく「剣は技」という世代です。でも、それで勝てるのは目の前の相手だけ。

小手先じゃだめなんですよねー。試合で目の前の相手を打ち負かしたとしてもね、その相手が帰りにフェラーリに乗って帰るの見たりして、その事実に心折れたりしてね、「あー仲良くしとけば良かったなー」なんて思ったりして、自己嫌悪になっちゃうようじゃダメ。

剣道着を纏い、袴を絞めるだけで背筋が伸びます。防具を身につけ正座。手ぬぐいを頭に巻いて精神統一。面をかぶり紐を締める。小手を付け、左手に竹刀を持って立ち上がる。正面に一礼。対戦相手に一礼。そしてやっと試合場に入る。

試合場に入ってまた相手に一礼。そして竹刀を前に出してしゃがんで竹刀の先を相手と交わし、審判による「ハジメ!」の声で試合開始。

「決まった」と自分で思う瞬間が一番弱い自分が出てる時なんです。精神集中して相手と戦ってるのに、決まったと思った瞬間に審判の旗を見ちゃう。スキありですよ。

自分が白組だとするでしょ、3人いる審判のうち、一番近い1人が白旗を上げてると「やった!」って思っちゃう。だけど、他の2人の審判が決まってないと判断すると、なかったことになるんですね。そのスキを突かれて相手にやられた事なんて山ほどあります。

勝ったと思った時が一番弱い時。その場の勝利に大きな意味はない。敗戦から学ぶべきことも沢山ある。何事も学ぶべきことは心。そんな「心」を教えてくれた剣道に感謝。

gq1023 at 05:24│
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