選挙の票欲しさに最低賃金を上げると?大野直彦お別れの会を終えて

2016年11月23日

イメージ)アメリカ企業と日本企業

a47be15b.jpg日本企業は日本的な風習が残っていて封建的だと思い込んでる日本人多いですが、それはウソです。「外資系企業では朝礼はない」なんて言ってるコンサルもいますが、それもウソです。日本でも朝礼しない会社が大半だし、アメリカでも朝礼はあります。

ただし、現場が意見を言ったり全員で情報を共有したりする朝礼は日本だけですね。ラジオ体操するのも日本だけです。アメリカ企業は上位下達が原則で、上司が偉くて現場は兵隊ですから、現地採用のプロパー社員なんて奴隷みたいなもんです。

アメリカ企業では幹部社員の転職がよく発生します。日本人なんだけど外資をぐるぐる回りながらハクつけてる人がよくいます。いろんな会社で管理職やった経験ありますよというと、「こいつ信頼できるな」と思って採用してくれる会社があるからです。

海外に進出した日本企業も同じ。上海で日本の有名企業を渡り歩きながら報酬を上げていく日本人って結構います。どの国にいる人も同じですが、そういうタイプは仕事できません。仕事ができたら転職しませんから。そこで出世しますから。

そして、成功体験に投資する会社ってのもダメ。成功させたのはトップの時なのか中間管理職の時なのか現場の時なのかによって全部違うから、一概には言えないじゃないですか。仮にトップが優秀だとしても、トップが転職したら、その兵隊が全部移籍するなんてないわけで、結果はなかなか厳しい。

「日本企業の運動会って前時代的だよねー」なんて言ってる人にアドバイス。運動会って年に1日でしょ。アメリカ系企業だとホームパーティーありますよ。奥様は魔女でも広告代理店の社長ラリーがダーリンの家でしょっちゅう得意先を接待してたでしょ。地獄です。

トランプファミリーが日本の総理大臣を家に招いてもビックリしないのは、そういう下地があるからです。安倍総理が昭恵夫人に「今度トランプを家に招くね」といったら、「アホちゃう?鳥取砂丘でも行って来てー!」ってなもんでしょう。

アメリカ企業で多いのがスピーチ。そもそもパーティーが多いのに、パーティーの度に何人もがスピーチすることになります。研修なんてカンバセイション(会話)とスピーチだらけ。ハロウィンだイースターだクリスマスだと全員参加的なパーティーも多いです。語学力とプレゼンテーション能力が試されちゃいます。

日本企業でスピーチってないですよね。朝礼で「今日の一言」ってやってる会社があるのですが、あれは「プレゼンテーション力の向上」という意味があります。「何か伝えなきゃいけないから言葉を作る」と相手に刺さらない。「自分が言いたい事を分かりやすく伝える」って練習が大切なので、あれをやってるわけです。だいぶ優しい。

事務所の清掃、お茶くみ、コーヒーの補充、ゴミ捨て、コピー等の雑用と言われるものは別に誰もやらなくてもいい。個人がやればいいことですからね。ただ、ゴミの捨て方も知らない管理職がいるようじゃダメ。これは日本企業でもアメリカ企業でもダメな管理職が沢山いるでしょう。

正しい管理職は、誰よりも早く来て清掃してみんなを挨拶で出迎えて最後まで見送るのが当然のことです。ただ餃子の王将の大東氏は撃ち殺されましたがね。あれは超例外。

アメリカ企業では管理職が変わったら、今までのルールや風習は全部変わります。今まで重用されてたスタッフがいきなり切られるなんてのも普通です。クールなのではなくテキトウ。管理職が偉くて現場は奴隷なんですよ。最近はそう思せない会社も増えて来ましたがね。

私が22歳で日本に帰って来て「すごくいい」と日本企業に対して思った事。それは「家に帰ったら仕事の人と会わないでいい」ってこと。仕事してもお酒飲んでも自由でしょ。あれに感動しました。アメリカだと「家で着替えてからテニス行こうぜ!」なんてことになりがちです。

まあ、日本企業に就職しても身売りすることあるし、アメリカ企業が超武士道とか浪花節だったりするのもありますよ。だって日本にあるんですから。だったら思い込みで自社を否定するんじゃなく、自社のいい所を探し出して喜んだほうが、未来は明るいと思ってます。


gq1023 at 06:28│Comments(0)

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