鬼十則を手帳から削除だと!?バカ言うな!あこがれの会社ってきつい会社のことでしょ

2016年11月20日

私の鬼十則体験

928f8513.jpg電通鬼十則の小さな体験談です。この鬼十則って各人が別々の受け取り方しながら生きてます。以下は私の受け取り方です。


1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。

与えられた仕事は作業。己で一から作り出すものが仕事。

2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。

指示待ちの姿勢は人をダメにする。自分で考えて行動できる人になりましょう。

3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。

小さい仕事と思った時こそ、これは大きい仕事の一部なんだと考えなさい。

4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。

できる仕事だけやるんじゃつまらない。困難に打ち勝つ己を磨きなさい。

5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。

人生を全うして成し遂げられなくても、次世代に夢を託せるような仕事をしましょう。

6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。

周囲と連絡・報告・相談を密に取り、情報の中心となって活動しましょう。

7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。

ヤッツケ仕事はダメ。ちゃんとやりなさい。

8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。

誰にでも失敗はある。それを恐れず胸を張って頑張りなさい。

9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。

人は常に誰かの目にさらされてることを忘れない。有言実行、不言も実行!

10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

何かやれば叩かれるのは世の常。「為せば成る為さねば成らぬ何事も」


「どうやればいいですか?」
「やり方が分からないんです」
「言われてません」
「聞いてません」
「言われたとおりにやったんですが」
「業務時間外に連絡しないでください」
「今日はここまでしかできません」
「できそうな仕事だけ振ってください」

なんて言ってたら仕事にならねーぞと。

戦前から脅し透かしで「広告出さないと嘘クソ書かれますよ」と言ってセールスしてた営業マンが、会社の中心事業だった「外国から情報を集めて新聞社に売る事業=通信社機能」を国に奪われ(日本の戦況が不利になったので隠そうとした)、さらに敗戦。

富国強兵のビジュアルしか作ってないのに、急に平和な時代が来て40代前半で社長就任。鬼十則が出来た時代はラジオ普及期。テレビはNHKすらなかった時代のスローガンです。もっと労働者否定が多かった時代に、今も使える言葉を創り上げた事は尊敬としか言いようがありません。

ポスター制作で、小さな文字まで全部確認してチリやゴミ1つにまで気を遣ってたのに、一番デカいキャッチコピーが間違ってるなんてことがよくあります。通販広告で、受注センターに100人のスタッフがいるのにフリーダイヤルの番号間違ってるなんてこともあります。

ぶっちゃけ、死にかけますよ。資生堂のキャンペーンは、開始数日前に「素肌の季節」のコピーが「素股の季節」になってたのが発覚したらしいっす。私はマンションの販売センター広告の電話番号が怖い人の家でした。通販広告が朝になって掲載されてなかったのなんて何回もあります。

そうならないように頑張る。でも人間がやることだから問題はおきる。問題がおきたら発展的解決を図る。いつまでもクヨクヨしない。自分の失敗でも「クヨクヨすんな!」なんて制作会社やメディアやお得意先にハッパかけたりもする。

800万円で落札したとある県のレーザーショーイベント。落札後にイベント会社の社長が「スタッフの見積りが間違ってました」と言って来た。その額なんと1,500万。電源ケーブルの距離が予想外に長かったとのこと。他にも払う先があるので大赤字。

当時のボスに相談したらこう言われました。「やるんだよ!」と。「どうやって?」と聞くと「お前が考えるんだよ!」と。まずイベント会社には12か月の分割払いを提案。県側には事情を話して提案内容に影響ない範囲での削減(当日の弁当カット等)を提案。

その内容をボスに報告した所、「分かった。赤字切るぞ!分割はダメだ。他の仕事で払うのは違法だし、イベント制作会社が資金繰り倒産するぞ。赤字にしてでも必要な仕事だって事にする。あとはもっと大きい仕事を取って来い!」ってなもんですよ。

そのイベント前々日にボスが突然「お前、弁当ケチってないだろうな!?」と言って来た。「オレも行くかも知れんし本社からも誰か来るから、みすぼらしくすんなよ。現場も写真と映像で記録しとけ!」と厳命が落とされた。

弁当ナシが折りの幕の内プラス飲み物付きに。当日はスタッフも揃いのジャンパー着用。記録用カメラマン手配。スタッフ控室も設置し、音響・照明テントにはVIP席という名のボス&本社スタッフの席を用意。でも最初はボスもVIPも来ませんでした。

知事やいろんな人の挨拶が終わってイベント開始。空には大きくレーザー照射開始。とともに知事を引き連れてボス登場。なぜだか知らないがボスは「私が赤字でいいからやれって指示出したんですよ!」と超自慢。知事は全然悪くないんだけど「ありがとうございます」と平身低頭。

最後には知事がスタッフ一同に「ありがとう!」と握手して帰られました。心の底から鬼十則を感じた仕事です。(後から会議の度に「赤字の埋め合わせ仕事どれだよ」と毎回言われつづけましたが・・・) まあ「仕事ってのはそういうこっちゃ」なんでしょうね。


gq1023 at 07:01
鬼十則を手帳から削除だと!?バカ言うな!あこがれの会社ってきつい会社のことでしょ