「私にはまだ早い」なんて時期はないドメイン名について

2016年10月26日

オリンピックなんかたかがスポーツイベント

3ca803da.jpgオリンピックなんて「たった2週間で終わるたかがスポーツイベント」である。それは紛れもない事実だ。

その昔、オリンピックは赤字が当たり前の無駄なスポーツイベントだった。1984年大会の立候補はロサンゼルスのみ。だから無投票で選ばれた。

日本ではスポーツビジネスの芽が開き始めていた。電通は「がんばれ!ニッポン!」キャンペーンを開始し多くの協賛を獲得していた。そこに東西冷戦が冷や水をぶっかけた。モスクワ大会ボイコットだ。協賛企業の露出機会は奪われ、テレビでは選手達が泣く姿だけが流れ続けた。

それでも電通の先人たちはあきらめなかった。ロサンゼルス組織委員会に徹底して交渉をした。「商業化による1セントたりとも税金を使わない大会」の提案は、粘り強い交渉によって採用され、実際に足を踏み出した。

今のオリンピックはスポンサー費用、グッズのライセンス化権、放送権料、チケット収入等様々な収入で運営されるが、その仕組みを提案したのだ。そしてロサンゼルス組織委員会は電通との独占契約を決断した。

1セントも税金を使わないために、メインスタジアムは32年大会の物を使用。水泳会場のプールは大学の常設物を流用したので屋根なし。さらにネーミングライツを導入し「マクドナルド・オリンピック・スイム・スタジアム」と呼ばれていた。

とにかく既存施設の活用は徹底していた。大学の施設を利用した競技は「テニス」「柔道」「水球」「ハンドボール」と多岐に渡り、レスリング会場はスポーツの競技場ではないディズニーランド前にある国際展示場が使われた。

それだけじゃない。アメリカ合衆国とロサンゼルス組織委員会は「理念としての想像レベルの国益より、現実の大会と選手を支援してくれる協賛企業を支持する」という姿勢を貫いた。つまり、スポンサー獲得のために旧来型の魂を売ったのだ。

その結果、イメージキャラクターのイーグルサムはコダックではなく富士フイルムのロゴを掲げ微笑み、開会式の空には巨大な飛行船「富士号」がオリンピック会場内広告NGの原則に反しないようFUJIFILMの文字をWELCOMEと書き換えて飛行した。

それどころか、富士フイルムの公式スポンサー化に異を唱えたコダックに対して、組織委員会として「なぜコダックはスポンサーシップを失ったのか」と題した公式文書を出し、他国の企業であっても徹底してスポンサーを守ると言う姿勢を貫いた。

この大会では聖火リレーも商業化された。協賛企業のキャンペーンでランナー募集も行われ、ランナーからお金を徴収する仕組みも導入された。

「税金を無駄にしない」という姿勢は「収益を最大化させ支出を最小化する」という姿勢として徹頭徹尾貫かれた。スポンサー企業には信じられないほどの露出機会が与えられ、最大の敬意を表した。ブラザー工業は世界最大のプリンターメーカーとなり、富士フイルムはコダックを駆逐した。

それに引き替え今のオリンピック施設論争は何だ?一貫した姿勢はなく「コストパフォーマンス」と言いつつ「アスリートファースト」なんて言ってる。単なる政争の具に成り下がってるじゃないか。それでいいのか東京!?

今やまたオリンピックは赤字垂れ流しが当たり前に成り下がっている。今こそ発想の転換が必要で、IOCと東京組織委員会は次世代へ贈る持続可能性の高いオリンピックの在り方を提言すべきじゃないのか?

小池新党結成へ向けた追い風にするために「オリンピック施設の建設費を圧縮してる風」の姿勢を見せてるだけじゃないのか?それは要するに「オリンピックなんかたかがスポーツイベント」だという表れなのかも知れない。

先人の知恵と努力を学び、未来へしっかりとした足跡が残せる大会にできることを切に望むばかりだ。

gq1023 at 06:15│
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