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2016年05月03日

地震被害と二重ローン

35e1962f.jpg震災で被害を受けてはじめて直面した住宅の二重ローン問題。「震災なんだから誰か助けてくれるだろう」と思ってましたが、誰も助けてくれず、罹災証明書があれば源泉所得税の還付が得られるとのことでした。

そんなわけで還付を受けに行ってはじめて気づきました。給料から天引きされてる大半は、社会保険料と住民税で所得税ってぜんぜん払ってないんですよ。確か20万ぐらい還って来て終わりでした。

それでもまだ「何か国か県が助けてくれるだろう」と思ってましたが、特別な救済措置はありませんでした。理由は簡単で「可哀想な人はいつも発生してる」ってことらしいのです。

これを教えてくれた避難所にいた他自治体のボランティアスタッフによると、「犯罪被害者も可哀想だし、火災で燃えちゃう人も可哀想なわけで、震災被害者だけを特別扱いできない」ってことらしいんですよ。この意見にはグウの音も出ませんでした。

それどころか「震災には火災保険の地震特約が対応してるので、どちらかと言うと住民側でリスクマネジメントする問題とされている」とのことでした。東北復興新聞の記事にもそう書いてあります。

でもね、地震保険って東京でも約36%しか加入してない。熊本なんて28.5%ですよ。意外と入ってない。だから地震被害があると、単純火災なら支払われる保険料が支払われない世帯が多数出て、実際には大変なことになります。

じゃあ義援金を充当しようとなるのですが、これがまた意外と少ない。親切心で集まった募金ですから文句言う話しではないのですが、雲仙普賢岳や奥尻島だと1世帯あたり800万から1200万円支払われましたが、阪神淡路大震災では全壊で10万円でした。

東日本大震災ではもっと増えましたが、それでも推測ですが最大100万ぐらいでしょ。家を建て直して人生やりなおすって額じゃありません。全壊or半壊ではなく人的被害もない人には何も出ません。どんなに壁や天井が壊れても出ないのですよ。

私はこういう事実こそ震災直後からテレビやラジオで発信すべきだと思ってます。被災者の方針決定の一助になるし、地震保険の加入促進にもなり、将来的なリスク低減にもなる。

国や自治体が用意してくれる仕組みって「お金貸します」ってだけなんで、万一に備えた生命保険や火災保険や地震特約は入っておくことをお勧めします。

最後になりましたが、私は家財保険に入ってなかったので、阪神大震災当時に32万円で買ったばかりだったテレビパソコンが壊れました。また震災直前までやってたテレビゲーム「ダービースタリオン」のデータが消えました。

どの被害より、その小さな被害が心に刺さったことを憶えています。命があったのだから、本当は人命救助や震災ボランティアやるべきだったんですが、ぜんぜん心の準備ができてませんでした。次回は死んでなければ頑張りたいと思います。

gq1023 at 07:27│Comments(0)

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