デバイスの変化と未来清原和博逮捕

2016年02月03日

鉄道建設費用と収支に見たチャイナリスク

d6aa24e2.jpgJR東海が建設してる中央リニア新幹線って総工費5兆円って言われてます。全額JR東海の負担。北海道新幹線開業に伴う一部区間工事が約5千億円弱で地方負担が1500億。全額負担できる事業ってのは収益性が見込めて、一部地方負担ってのは見込めないんだろうと分かります。

その昔、日本でも列島改造論というのが出て、所得倍増計画なんて形で国際金融市場からお金を借りてでも高速道路網や新幹線整備をやったんですね。それで奇跡の成長を果たし、戦後からの脱却もできた。それは事実だと思うんですよ。

ただその後も公共投資が続くと思ってぶら下がる人が出て来ちゃった。それがどんどん増えて、政治家にお金渡したら仕事もらえるようになり、政治家もそれが利権だと思うようになって現在も続いている。これが農業や林業にも同じように蔓延してます。

そんな日本の反省は置いておいて、中国も国力増強のためのインフラ整備をやってます。国土が広いですからその規模も桁違い。国費を投入してどんどん工事をして来ました。10年前では上海市内でもパリダカみたいな道だらけでしたが、今は全部舗装されてますよ。

それにしても、2015年に中国で運転開始された総延長距離って9000kmですよ。投資額15兆円ですって。高速鉄道の総延長距離は1.9万km。日本は全部合わせても3000kmないぐらいですから全然規模が違う。

チベット行く鉄道は最高標高5068m。富士山の1.5倍ぐらいの高さまで行けちゃう。なんじゃそりゃーって感じです。そんな酸素の薄い所で鉄道建設できるなんてすごい!

って話しならいいのですが、問題は収支バランスが取れてないんじゃないかってことなんですね。日本も国鉄って所がジャブジャブお金使って鉄道建設してたら大赤字になって、結局国が補てんして民営化したって歴史があります。これ、中国もなりますよきっと。

こういうのがチャイナリスクなんでしょうねえ。すでに建設費の時点で未払いが発生してて、それが浮上しない程度に次の工事が発注されてて、支払い期日の繰り延べをすれば下請けが耐えられるって構造かもしれないんですよ。

しかも建設費とは別に運行でも利益が出てるかどうか怪しい。開業即黒字化を達成とか発表になるたびに「まゆつばだなー」って思ってます。

これ、道路でも飛行場でも同じですよ。あの国って本来が共産国家ですから、国がお金を落とさないと回らない構造になってる。国が建設大号令を止めたら全部止まっちゃう。だからその前に中国企業が国家を回せる程度にまで成長しないといけない。

「そんな企業って育ってましたっけ?」ってのが海外投資家の見てるチャイナリスクなのかなーって感じてます。そのリスク分散は唯一中国国内企業の中から世界企業がどんどん誕生するしかありません。日本のトヨタ・日産・ホンダ・パナソニック・ソニーや韓国のヒュンダイみたいな会社ね。

ハイアールですかねえ。鴻海ですかねえ。康師傅ですかねえ。鉄鋼でも重工業でもいいし、宇宙技術でも鉄道でも旅客機製造でもいい。中国経済が抱えていると言われるリスクを軽減できる企業が、いち早く育つことを祈るばかりです。

gq1023 at 05:42│Comments(1)

この記事へのコメント

1. Posted by むーみん   2016年02月03日 09:16
中国は中国共産党がすべての国内組織を動かしています。51%以上の株を持つ外資を除きすべては中国共産党の支配下です。

中国憲法は中国共産党の下に位置付けられています。

もちろん、中華人民共和国のパスポートを持ち世界各国に散らばるレッドチャイナ人は駐在中国大使館を通じ定時動向は監視されています。日本国内でも同様です。

彼らは好むと好まざるに拘わらず、職場や学校や研究所での情報を本国に吸い上げるための機械とされています。

日本人はお人よしですからお願いされれば「機密」であってもべらべらしゃべります。

必ず「内緒だよ」と耳打ちしながら・・・。

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