弱電メーカーの沈み方がひどい件ソフトバンク日本一

2015年10月29日

資金繰り倒産の恐怖

うちのような小さな会社だと、資本金の金額が仕事を受けられるギリギリですよ。要するに、うちの規模だと1000万円ってこと。10年もやってますから、ちょっとした信用はできてるので、資金は借りられますが、それでも何億もの仕事はできません。

大手で働いてる方々って、意外と下請けの生活や資金繰りまで気にしないですよね。私が大手で働いてる時、気にしなかったですもん。請求書が引き出しに入ってて、処理忘れで翌月の支払いになるなんてことも、よくありましたもん。

でも、これやられると零細企業や個人事業主にとっては大問題です。ほんの数十万円でも、月末に入ってくるとアテにしてるのが入らないのは死活問題。うちからの支払先が大手さんだと、原資がなく払えないとなった時点で取引停止です。

末締めの翌々末払いで100万円未満現金の100万円以上は原則90日手形。なんてのはよくあるパターンですよね。だけど、零細企業の下には零細企業があるわけで、そこはすぐお金が欲しい。協力会社がないと仕事なんて回らないですからね。

末締めの翌末現金で支払うとすると、最低1ヶ月から手形が決済できる4ヶ月までの資金負担が必要になる。これ結構な負担です。しかも国や自治体と仕事すると、支払いが年度末になるのもザラです。こうなると、請書や契約書もらって銀行借り入れするしかない。

社長ってそういう資金的な恐怖を毎日感じてます。でも、社員は感じてないんですよ。気軽に「仕入れ現金先払いなんで仮払いお願いします?」なんて言って来る。

お得意様に締め支払いの確認するなんてのは当たり前じゃないですか。事前にちゃんと見積書やりとりして、入金日が分かった状態で仕事しなきゃいけないのに、私に見積書も見せず勝手に作業して、いきなり請求書に印を押せとか言って来る。

「入金は翌末現金です」って言われたら社長は信じますよ。でもその日になって入金がなかったら、たちまち資金繰り倒産です。社長はいいですよ、倒産しても資産ありますから。でも社員は突然仕事なくなって給料出なくなるんですよ。大事件でしょ。

まあ幸いバイクレースのサポートするほどの余裕はあるので、少々のことならなんとかなってますが、仕事はクロージングが大切、ビジネスは入金確認と支払確認が命だということを、全社員に理解してもらいたいと思ってます。

gq1023 at 06:38│Comments(1)

この記事へのコメント

1. Posted by コタロー   2015年10月29日 22:18
「売上金を回収して初めて仕事したと言えるんだ!」と若い時によくボスに言われたもんです。今は若い人に同じ事言ってます(^^;

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