今日は悩みに悩んでお仕事に1億総活躍大臣が必要な理由

2015年10月12日

TPPは税金を垂れ流すための言い訳じゃないのか?

いろいろ調べてみたのですが、やはり今回のTPP基本合意はあまり実効性がないですね。だって、実際の販売価格に反映されるレベルが低いんですもん。どんなに食べ物の関税落としても、輸送コストや包装コストが変わらなければ、全体としての値下げ効果は限定的ですよ。

その昔、ガットのウルグアイラウンドという関税と輸入制限品に関する激変があったのですが、市場開放すると農家が被害を受けると称して6兆円以上もお金をジャブジャブ投下したんですよ。

農家も「まあ補助金が出るならしょうがない」って感じで、国民も「絶対ダメと思ったけど農家が保護されるならしょうがない」って感じでしたが、まあこの6兆円の使われ方がひどかった。

だって、なんだか分からないけど、土木工事ばっかりですよ。土地改良とか農村整備とか言ってるヤツ。農道空港整備事業といって、農家から小型機で農産物を運搬するために、農道を整備して、それに並行する空港を作ったんです。

そんなもん使うわけないんですよ。飛行機持ってないし、せいぜい800mしかない滑走路だから、セスナみたいなのしか飛べない。そんなの野菜満載にしたって、クソみたいな量ですよ。

それどころか、単なる土改良工事や、道の駅を整備して即売所を設置するとか、ひどいのは温泉整備事業なんてのもあった。農業支援と称した単なる工事が行われただけにとどまらず、超無駄な箱モノまで造り上げちゃった。

結局今回も同じことになりますよ。農業を守ると称して工事する。いや、農家に直接補助金を投下してもいいけど、農業保護にはならないですよ。農家が「働かないでも金が入ってくる」と思って努力しなくなるだけです。

そもそも政府の農業保護政策が農家をダメにした。米なんて今やアメリカのほうが高いわけで、日本から輸出すれば十分にビジネスになるのにやってないというかできない。そういう部分を直していくべきじゃないですか。

戸別保障があるから農業が大規模化しない。1家族4人を3世帯に分けたら、もらえる戸別保障が3倍なんですもん。そんなのおかしいに決まってるじゃないですか。サラリーマンやってる兼業農家に補助金なんていらないんですよ。全部おかしい。

でも何よりも、今回のTPP基本合意によって、その対策予算が政府によって用意され、それが各方面にジャブジャブ投下されて、来年以降数回の選挙の与党側の手土産とされることは間違いありません。なんか釈然としない気分です。

gq1023 at 06:07│Comments(0)

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