仕事に集中できる環境マイナンバー詐欺

2015年10月08日

TPPによる関税撤廃って???

TPPの大筋合意が伝わってきてますが、全然詳細が分かりません。即時に関税撤廃になるものと、何十年もかかって撤廃になるものもあるようですが、それが分からないのです。

輸入統計品目表(実行関税率表)を見れば分かりますが、今もそんなに関税が高い物ってないんですよ。10%から30%ぐらいのもんでしょ。1kg150円ほどの小麦粉が20円から30円下がるって話しじゃないっすよ。その袋代や輸送コストや人件費は同じですから、せいぜ10円下がるかどうかの話しです。

小売価格に占める関税の割合なんて大した金額じゃないですよ。通関の手間が省かれてコスト減になるかもしれない。

日本は農産品主要5項目について、全面的な関税撤廃はしないことになりましたが、米の無関税輸入枠を増やしたり、牛肉の関税を38.5%から27.5%にして、その後16年かけて9%まで下げることになりました。

つまり、肉で言えば関税込みで1000円のものが、まず784円になって、16年後に670円になるということ。ただし、肉のみの金額です。

輸入に関わる輸送コストは変わらないし、国内の輸送コストも変わらない。スーパーマーケットに並んでればトレーやラップもつきますし、その加工に関わる人件費も変わらないですから、本当に原料コストに占める関税割合なんて微々たる物です。

そういう現実を伝えず、生活者に「関税撤廃で消費者にメリットがあります」とうそぶき、生産者には「関税撤廃分の損失補てんをします」とバラまきを示唆してるのはダメなんじゃないですか?

アメリカもカナダも日本も選挙を控えていて、今回合意できないと選挙を終えて与野党逆転となったら話しが振り出しに戻るから、無理やり合意したんですよね。

それを悪用して、農家に資金ばら撒きますよって言って来年の選挙に突入しようとするなら、それはあかんやろーとしか言えません。

gq1023 at 05:23│Comments(0)

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