テキサス州オースティンに来ましたRSタイチUSA

2015年04月12日

青山博一選手のMotoGP代役参戦の予選を見てきました

02519aaa.jpgMotoGPの開催されているサーキット・オブ・ザ・アメリカから帰って来ました。気温は上がらず、霧雨は降りつつも路面はドライコンディションでした。朝は霧が出ていましたが、予選開始時にはきれいに晴れていました。

青山博一選手が、HRCのダニ・ペドロサ選手が古傷を手術したために代役参戦したので、その空気を吸いにテキサス州オースティンまで来ました。吸って良かったです。

代役ってのは大変です。年間フル参戦している人生の運命がかかってる選手と走るわけです。テスト結果からトップの1秒落ちで走れることは分かってる青山選手ですが、本番レースだからといって、それをコンマ5秒まで詰めるのは仕事じゃありません。

本当にゆったりと走ってました。誰にも迷惑をかけず、フル参戦選手を優先して前に行かせ、単独ラップの中でプッシュできる時にそっとプッシュしてました。さすがに参加選手の信頼厚い青山選手だけに、みんな安心して走ってたように見えました。写真見てください。本当にソロですよ。

ストレスあったと思いますよー。全然無理してないもん。昨年のマシンって、トラクションコントロールが全然ダメだったんです。それをねじ伏せてた。今回は、バッチリ決まってるけど、そんなの作動させないぐらい安定した走りです。見ていて涙が出そうなぐらい。

そう、メカニックはダニでは試せないことを試したいよね。それもレースウイークに現場で試したいよね。ダニが帰って来た時に「ヒロがUSGPで試してくれた」って言いたいよね。ヒロもそれを試してデータを採ろうとしてる。プロフェッショナルですよ。

ダニのセッティングの何が悪いのか。何が良いのか。青山選手は分析できるんですよ。客観的に評価できる。フロントをプッシュしたら、次はテールハッピーにする。すべてダニのセッティングを詰めるための時間。青山セッティングじゃない。すっごい時間が流れてました。

きっとQ1でピットインした時、メカは「ヒロはプッシュしろ」って言ったんでしょうね。チーフメカのラモーン・オーリンならそう言うでしょう。でも、残り5分でピットアウトして来た青山選手のタイヤには、ホワイトラインがありませんでした。そうソフトタイヤは使ってない。

HRCのスタッフは青山選手の実力は分かってるんですよ。青山選手も分かってる。だからプッシュしない。「能ある鷹は爪を隠す」じゃないんですよ。「今日は鷹にならない」って感じね。課題となるセクターだけ本気で攻めてデータを集める。プロですねえ。

他人のバイクを走らせるのは大変ですよ。自分のセッティングなんて、たった4回のプラクティスでできるわけない。プロでも一瞬気を抜けば吹っ飛ぶバイクで、他人のセットでトップの2秒落ちで実戦の中で走るんだから、まあ腕も体もボロボロでしょうねえ。

明日は決勝があります。MotoGPはフライアウェイ方式なので、レースで転倒するとボロボロのままコンテナに詰め込まれて運ばれるんです。到着した次のサーキットで修復作業から始まる。そうならないように、安定した走りが求められます。まあストレス満点走行ってことです。

だけど、フル参戦経験者は分かってる。だからこそ、プッシュしないプロの走りを見たいのですが、あえて欲を出すとすれば、ホンダのチームを率いる中本さんに「10周目までデータ取りだけど、それを超えたらフルでプッシュしろ!」って言ってもらいたいです。

gq1023 at 09:38│
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