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2014年09月01日

ピエリ守山

83b09b28.jpg滋賀県の流通といえば平和堂。あらゆる所に存在しており、アルプラザという大規模店舗もあればフレンドマートという小規模スーパーまであり、本当に滋賀県内では屈指の規模を誇ります。

ここに戦いを挑んだのが大規模ショッピングセンター「ピエリ守山」です。2008年9月に開業。述べ床面積は約7万9千平米の総店舗数200以上と大規模なもので、当時は東証1部上場企業だった大和システムが運営していました。やまとの湯って聞いたことありませんか?あそこです。

しかし、その2ヶ月後にイオンモール草津も開業。述べ床面積8万6千平米とピエリ守山より大きく、大津市からもすぐの場所ということもあり、10kmほど北に位置するピエリ守山は、あっという間に苦境に陥りました。

それどころか、同じ月には大和ハウスグループのフォレオ大津一里山が開業。こちらも述べ床約4万平米と大きく、既存の平和堂のパワーセンター大津、京阪の浜大津アーカス、大津パルコといった商業施設とともに、琵琶湖南岸ショッピングゾーンが形成されました。

オープンから4ヵ月後の2009年1月には、三井アウトレットパーク滋賀竜王が名神高速竜王ICすぐ横に2010年7月に開業する事が発表され、アウトレットへの業態転換もできない状況になりました。

親会社はリーマンショックもあり早々に失速しましたが、なんとかピエリを持ち続けていたものの、恐ろしい勢いで店舗が撤退し、2012年に商業施設も売却。今年に入って残っていたカフェと宝くじ屋さんと旅行代理店が消え、現在は店舗0です。

開業からたった5年半ですよ。まだまだ建物は綺麗なんで、新しい投資家グループが今年中のリニューアルオープンを狙ってます。まあ、ファストファッション入れてニトリやコストコとか入れば、なんとかなるかもしれません。

それにしても怖い時代です。大規模SCを造れば人が来る時代は終わりました。今はコンビニと同じように、大規模SCを出すと、すぐ近くに同規模以上のSCが出て来ます。あとは仁義なき戦いが待ってるだけです。いやー怖い。

今はナビに店舗が載ってなければ人は来ません。SC開発が決まったら、ゼンリンやナビタイム等の地図会社と交渉開始です。オープン時に店舗が載ってなければアウト。でも、そんなこと分かってないマーケッターだらけってのが実情なんですよねえ。

何か事業やる場合、それも企業にとって新規事業の場合、パートナーを間違うとエライ目にあうって分かってない方が多いですが、逆に自分がダメなパートナーにならないよう、日々失敗事例の勉強にはげんでいる私です。

gq1023 at 06:48│Comments(0)

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