カジノは厚労省!?土砂災害

2014年08月20日

農協組織の崩壊と未来の農業

昨日報道された「農協経由の農産物、37年ぶり低水準」ですが、2012年度に農協に卸した野菜や米の割合が50%を割り込んだというものです。どうしているかというと、消費者に直接販売してると国は判断しているようです。

だけど、実際には大半の消費者は今もスーパー等で商品を買っており、それらの店舗は通常のルートを通して仕入れているわけで、通常のルートが直販ルートになって来てるってことで、別に農家が直販サイトをバンバン立ち上げてるわけじゃないと思うのです。

そもそも農協は、仕入れる物を共同購入して安く仕入れ、売る物は組織の力で高く売る事を目的にしていました。でも今は、飼料も肥料もホームセンターやアマゾン等で買う方が安く、売るのは農協よりもスーパー直のほうがお得です。

農協系に対して、農協じゃないルートのことを商系と言うのですが、もう完全に商系のほうが上なんですよ。農協を通すメリットが消えてる。だけど農協は、必要な固定費を仕入れに上乗せする形で値付けをする形をずーっと改めないので、どんどん競争力を失ってます。

それにしても、日本は農業大国だったのに、戸別政策に走りすぎました。自民党の大票田を維持するためには、大規模農業を育成して経営者と小作人に分けるより、小作経営者を沢山つくったほうが票が沢山取れるんで、農家の細分化が進んじゃいました。

まあフィリピンのオクラ農家なんてすごいですよ。見渡す限りの農園が全部オクラ。日本の小さな畑でやってるのとはレベルが違います。当然価格も違う。

単純に考えたら大規模農業にすべきなんです。だって効率いいもん。大野家をわざわざ4世帯に分けるため、1つの土地の中で住宅を4つに分け、さらに農地も4つに分けて生産効率を下げ、戸別保証と称した寄付金を4世帯に渡すってのが正しくないのは分かりますよね。

しかも、今や専業農家なんてほとんどおらず、兼業農家だらけ。兼業農家って書くと農家っぽいですが、公務員やサラリーマンですよ。それが農家もやってることにして、ダブルインカムというか、給料プラス補助金や交付金って構造になってます。どないやねん。

アメリカの外圧でTPPは受け入れざるを得ない日本。JA全中は徹底抗戦の構えですが、安倍政権は全中をつぶすつもりです。もう農家側は何十年も前から「JAなんかいらん」と言っているので、全中を残す方向に進むのは難しそうですが、強大なパワーを持っているだけに予断は許しません。

それにしても、全中をはじめとするJAグループ全体が、農家を強大なものにするのではなく、自分達を維持するためだけに、農家と政権の双方を敵に回して戦う姿は、とても不思議な物に見えるのは、私が都市生活する第三次事業者だからでしょうか?よく分かりません。

gq1023 at 08:18│Comments(0)

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