沈没する船の中で救命胴衣を付けるという危険マウントゴックスって破産に向かってるのね

2014年04月22日

2003年2月18日韓国テグの地下鉄放火事件

7f51c27c.jpgもう10年以上も前の話しですが、韓国第三の都市テグで、2003年2月に発生した地下鉄放火事件の事を書きます。

ある男が、駅に到着した列車の中で、突然自殺するためにガソリンを撒いて火をつけました。日本の地下鉄は不燃材で出来ていますから燃えないのですが、韓国は難燃材を使っていたため、窓枠のゴムやつり革が燃えて、編成全体に火が行き渡りました。

火災報知機も鳴り、運転指令センターもその状況を把握したのですが、火災報知機の誤動作と決め付け運転を継続。また駅員も改札を止めませんでした。

そこに対向ホームに列車が進入して停車しました。島式ホームなので、燃えてる列車の向かい側です。しかも運転指令センターは、状況確認のため出発を待つように指示しました。

対向ホームの運転士が避難をセンターに提案する中、センターからは何の指示もないまま駅構内が停電。ホームを渡って対向列車にも延焼。ドアを開けて避難開始を試みたが電源が喪失しており、開いたドアは前2両しかない状態となりました。

運転士は無線が通じないので携帯電話でセンターに連絡、「人が死んでいるぞ。何で対応しないんだ」と強く抗議すると、センターは「鍵を抜いて避難せよ」と指示を出しました。

マスコンキーを抜いたため全ドアがロックされ、結局暗闇の中で最初にドアが開いた2両と、乗客が手動で開けた1両の3両からだけ避難が可能となり、満員電車の中でドアも開かず逃げ遅れた人々が犠牲となりました。

死者192名のうち、火元の列車で死者6名、対向列車で死者142名、駅構内で44名が犠牲になりました。完全に今回のフェリー事故と同じで、避難誘導のミスです。

今はつり革ベルトは金属製となり、シートは硬い不燃材に変更。ホームドアが床から天井までしっかりと取り付けられ、火災の延焼を食い止める仕組みになってます。

対する日本は、相互乗り入れの増加で、フワフワのイスの車両が地下鉄を平然と走ってます。危ないのは誰でも分かりますよね。対岸の火事ではなく、日本も他国の教訓を胸に、改善を図らないとダメだと改めて感じた次第です。

それにしても、万一の際の避難誘導ができないって、公共交通機関としてどないやねんって思うのですが、さすがに今回は韓国の方々も、それを感じたんではないでしょうか?こんなんで北朝鮮が攻めてきたら、どないなんねんって感じです。

gq1023 at 09:36│Comments(0)

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