本日PTA会長任務終了韓国の事を聞かれても・・・

2014年03月24日

台湾と中国の市場開放協定調印について

09f75400.jpg先週18日から続く、台湾での学生による占拠。日本の国会議事堂にあたる場所へ突入して、議場も廊下も外も学生でいっぱいです。こちらがニコニコ生中継の映像。

もともと両岸経済枠組協力機構(ECFA)という中国と台湾の貿易協定があったのですが、昨年6月末に、その新しい開放が発表されました。

じつはその前の4月に、日本と台湾の間で「日本と台湾の漁業協定」ってものを、石垣島の漁業者に相談無く決め、今まで一度も明け渡した事のない漁場を台湾に開放しました。しかも操業ルールも決めず開放したので、えらい事になり、日本の漁船がぶつけられて大穴空けられたりもしてます。これ、日本政府の思惑では、尖閣問題で台湾と中国を分断するための秘策でした。

そもそも尖閣問題は「尖閣諸島は台湾に属するかどうか」という話しです。中国は「台湾は中国なので尖閣も中国」って言ってます。台湾を日本が統治していた時に、すでに台北って100万人以上いた大都市ですから、石垣島や宮古島も同じだと言いかねない状況です。

日本でいう都道府県が5州3庁と8つもあった大きな島です。台湾って九州とほぼ同じサイズです。四国の2倍以上ある。台北は昔から大都市ですので、石垣島等の周辺離島部の人々は、当然当たり前のように就学や就職に行く場所でした。

分断されたのは、第二次世界大戦で戦っていた中華民国がGHQの命令で台湾を統治したから。しかし、中国の内戦で統治していた中華民国が負けまくり、大陸からその本部を台北に移転。大陸には中華人民共和国という新しい国ができ、そこを追い出された人々と、元から台湾にいた人で台湾が構築されました。

「中華民国が大陸と台湾と周辺離島部を持っていた時代があったが、今は滅びて中華人民共和国になった。一部台湾にいる残党が抵抗しているが、いずれ中国の物にする。」というのが、今の中国共産党の理解なんでしょうねえ。

日本は漁場を開放したんですが、それから2ヶ月で台湾は中国と市場開放協定に調印。それも大規模開放。理由は分かりますよね。中国と台湾の分断を図った日本政府に対し、中国が「だったら台湾取り込んで尖閣も取り込みまっせ」ってことです。日本の戦略大失敗。

これに焦ったのか、日本政府は尖閣周辺で漁をする人々のために、100億円の沖縄漁業基金を2013年度補正予算で成立させます。金で解決する作戦ってことですかねえ。調印する前にやるべきですがねえ。

ところが、台湾国内で「そんな貿易協定知らねーぞ!」となった。与党も野党も「知らん」と言い出した。台湾国民はその行方を見守っていた。見守っていたら「まあ経済交流は促進させよう」って結論に向かい出した。そしたら学生が怒って国会を占拠したってのが先週からの流れです。

台湾は市場開放すれば景気は良くなるでしょうが、この話しって尖閣を含んだキナ臭い話しだってことはメディアでは伏せられてます。なんで伏せられてるのかは分かりません。大人の世界にはいろいろありますなあ。

gq1023 at 07:07│Comments(0)

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