報道の重要性について東京大空襲から69年

2014年03月09日

震災から3年

69fb9601.jpg阪神・淡路大震災から19年、東日本大震災から3年です。その間、何か対策が進んだのでしょうか?私は品川区に住んでいますが、子供の通う品川区立後地小学校は、校門が狭く2tトラックベースの消防車すら入れなかったので拡張しました。今年度のことです。救援物資が4tトラックで来たら、今でもアウトです。

すぐ近くの品川区立荏原平塚学園。体育館は地下2階といっても天井高が高いですから、地下4階ぐらいの深さです。震災時の救援物資を、どうやって体育館に入れるのでしょう?バケツリレー方式で地下4階まで運ぶのでしょうか?

阪神・淡路の教訓から、劇的に電柱の地中化が進められています。東京23区内の主要道路はほぼ完了。でも、小さな路地はそのままです。阪神・淡路では路地に倒壊した電柱があり、抜け道が全て機能しなくなった結果、幹線道路が大渋滞となりました。

東日本大震災で、23区内での電柱倒壊は見られませんでした。東京都内の死者は7名。一部の限定されたエリアが震度5強、大半の地域は震度3から震度5弱の間でした。何十年も「いつおきてもおかしくない」とその危機が叫ばれている関東大震災のレベルよりはるかに弱い地震です。それでも大渋滞が発生した。無駄に車が市中に出たおかげです。

阪神・淡路以降15年以上も「日中の震災発生時は帰宅困難者が出るので身の安全が確保できたら落ち着くまで待機しろ」と何度も叫ばれて来たのに、我先にと家路を急ぎ、携帯電話の通話を控えろと言われていてもかけまくり、緊急車両のために道路を開けろと言われているのに、家族を迎えに行くとか、買い物に行くと言って車で出かけました。全然ダメです。

「運転中の震災発生時は、車両を道路の隅に停め、エンジンキーをつけたまま窓をロックぜず車両から離れる。」
「家具を倒壊しないように固定する」
「緊急持出袋に必要な物を入れ、3日分程度の水や食料品とともに用意する」
「窓ガラスが割れると歩けないので寝室に靴を置いておく」

当たり前の行動できてますかね?メディアも準備してますか?「紙おむつがない」という報道が流れると、10tトラック満載のおむつが避難所に届きます。赤ちゃんなんて10人もいませんよ。

乳児がいて被災したら、親戚縁者を頼って早期に避難所から移動します。後に残るのは、濡らしちゃいけないと言って体育館に積み上げられる、使い道のないオムツの山。そして缶詰などが、なぜか雨ざらしで外に置かれたりする。うーん。

阪神・淡路で倒壊家屋や家具の下敷きになり閉じ込められた人の約8割を救出したのは近所の人です。命を守るために、何よりも重要なのは近所づきあい。その根本的な話しの部分から、この国の災害対策はやり直すべきなんじゃないかと思っています。

gq1023 at 08:46│Comments(0)

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