フランスには広告博物館がありますジャッキー・ロビンソン

2013年09月23日

ルマン予選落ちの高杉奈緒子から学んだこと

フランスまで来た私を、その労をねぎらうことなく、「ホテル泊めて」とか「パリまで連れて帰って」とか言う彼女を見て、自分自身「こういう生き方したいなあ」と思うと同時に、「こういう生き方オレもやってたなあ」という反省と気付きをもらいました。

「来年どうするねん」と聞いても目標は明確でなく、「来年はルマン予選通過します」なんてことを言う。あのね、レースってのは予選通過するのが前提なの。優勝しますとか言うもんなの。そんな常識が彼女には通用しません。

中華料理に行ったら山盛りを4回おかわりして、「満腹や!」って言ってたのに、すぐお菓子やヨーグルトを食べてました。さすがにすごいライダーです。

彼女から学んだのは、「私は自分が思った方向に進むんです」っていう強い姿勢。それがどんなに周囲に迷惑でも、本人はその空気を分かっていても、おかまいなしに自分の思った方向に突進する。猪突猛進です。

失敗したら切り替える。それも瞬時に切り替える。それも常人では考えられないレベルで切り替える。ルマンに予選落ちしたら、いきなり「来年はJSB(1000ccで競う日本最高峰のジャパンスーパーバイクのこと)やります」なんて言う。「お前、そんな金ないやろ!」って話しを平然と言ってのけるわけです。

JSBってね、お金もかかるけど、今のクラスみたいに適当に乗って転んだら直すなんて気持ちだと、すぐ数千万円かかります。物理の質量の話しですが、重いバイクが速い速度で転倒したら大変なのです。しかもレース専用部品が高い!

じつは3年前の日本GPの時に「世界を目指すなら600か1000やれば」って言ったのに、今のJ-GP3選んだんです。にもかかわらず、全然反省してない。3年間でバイク2台も買ってるんですよ。それなのに来年別のバイク買ってくれって平然と言う。大した成績も残してないのに、すごいなあと思いました。

彼女はほとんど耳が聞こえない難聴だし、そもそも女性です。全日本ロードレース選手権にフル参戦してること自体がすごいんです。だけど私たちがそう思っちゃいけない。レースに出る以上はトップを目指してもらわないと困るし、そのために活動してます。

だけど彼女の考えは全く違い場所にあるようです。「私の思った方向に周りがついてこい!」ってこと。電通鬼十則を体現するかのような動きに、元電通人の自分が「こうやらなきゃダメだな」と気づかされました。最後に電通鬼十則を書きます。

1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

gq1023 at 13:02│ バイクレース(含む8耐) 
フランスには広告博物館がありますジャッキー・ロビンソン