三浦雄一郎の父・三浦敬三氏のお話し人気のある授業と身になる授業は違う

2013年05月25日

クールジャパン政策

987638a4.jpgクールジャパン戦略ってのがあります。日本の良いものを世界に売り出す戦略ですが、どうも売り出す側の「お上」が、その本質をお分かりになっていない感じを受けます。

クールジャパンとは、日本に興味を持たせる戦略です。それは日本と言う国をアピールしてくれる人々を、ちゃんと国家として賞賛することからはじまります。決して予算をつければいいって話しじゃありません。

東大阪の町工場たちが人工衛星を打ち上げるという計画を発表しました。でも、国が予算をつけたとたん、それ目当ての人々も集まり、最初に言い出した理事長は追い出され、話しはあらぬ方向へと向かいました。今は二匹目のどじょうを狙っておられます。

例えば、先日インディで優勝した佐藤琢磨。そもそもF1パイロットの頃からクールジャパンなんです。それがアメリカ最大のレースで優勝したのに、日本政府ってよく分かってないでしょ。今インディ500やってるんですよ。何の話題も出てこない。

清成龍一ってバイクレーサーがいてね、彼はホンダと契約するトップライダーなんですが、レース界ではスポンサー獲得に成功している「ブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)」ってのに出てます。彼は、ここのタイトルをすでに3回も取ってます。

そのチーム名は「Samsung Honda」!マシンサイドにはサムソンのロゴが大きく配置され、清成選手は各所にサムソンと書かれたスーツを身にまとっています。これ、所属しているHM Plant Hondaのメインスポンサーがサムソンになったからですが、わが国のヒーローがこんなんでええんかい?

政府が「オバQは素晴らしい作品なので輸出だ!」なんて言ったら、世界中のハロウィンキャラクターの中で、オバQが必須になって行くとでも思ってるんでしょうか?まあ、アメリカに進出するならアメリカおばけのドロンパかも知れませんがね。

本気でそんな戦略めざすなら、世界で活躍する日本人を徹底して賞賛しないといけない。国がお金を払うんじゃなく、自然とお金がついてくるようにアピールしてあげるってことです。告知・宣伝っすよ。国民的ヒーローにしてあげないといけない。

4年に1回だけ、やれハンマー投げとかマラソンって騒がれたって、選手なんて4年に1回しか食えない。いや大半は4年に1回も食えない。

「世界で輝く君たちへ・クールジャパン」なんて番組やったりして、継続的に告知してあげてくださいな。たまにアピールされても意味がない。

小林可夢偉がF1に残れなかったのなんて、単純にシートマネー不足ですからね。わざわざ日本でGPやってるのに、その星を失ってるわけです。どっかの土木工事削れば50億円ぐらい捻出できるだろうが!今彼は、名門フェラーリで世界耐久選手権を戦ってます。

そもそも、世界中でクールジャパンなんて言ってるのは日本政府だけです。海外のすし屋を見て「これは本物の日本食じゃないなあ、ちゃんと直させよう!」なんて言ってた閣僚もいましたが、余計なお世話。受け入れられるように変わるのは当たり前です。

カレーライスだってインド人がみたらビックリだし、王将の餃子やラーメンは、もはや中華料理じゃない。別に巻き寿司の中身が羊羹だっていいんです。そういう意味では、まず変わらなきゃいけないのは「お上」のほうじゃないのかと思ったりしてます。

gq1023 at 06:24│
三浦雄一郎の父・三浦敬三氏のお話し人気のある授業と身になる授業は違う