ひさびさのLAマーシャルおじさんの場所

2013年01月25日

音響・照明・楽器の世界における中国

10667653.jpg日本は、音響・照明・楽器の世界で確固たる地位を築いています。ヤマハ・ローランド・タカミネ・パール・タマ・アイバニーズ・アリア・グレコ・トーカイ・カナレ…、といった様々なブランドがあり、非常に高い評価を得ています。

例えば自動車やオートバイ業界も同じです。しかし、それらの多くはある意味で模造にはじまり、技術を進化させて来ました。それもある意味事実です。

今、その模造という部分を必死に頑張っているのが中国です。とにかくなんでも愚直に真似る。ただ今回、音響・照明・楽器のショーであるNAMMショーに来て見て、その動きが大きく変わる転換期を迎えつつあることを感じました。そのキーワードは飛躍です。

というのも、今回のショーには中国から多くの新興企業が出展しているのですが、日本の新興企業はほとんどいない。中国は国も地方の人民政府も支援していて、ガンガン出てきているのに、日本は大手がブースを構えている程度です。

その中国企業の技術や品質ですが、まあひどい物も多いのですが、驚異的なレベルに達している企業も出て来てます。その中には、プロ向け大手音響機材メーカーを買収して巨大グループを構築する所も出て来ました。写真のベリンガーグループはまさにそうです。

この会社、ドイツ人が発起人になってできてますので、最初から品質もデザインも高い。さらに価格がとんでもなく安い。今やターボサウンドやマイダスといった世界の一流メーカーまでこのグループとなっていて、メイン展示ホールに巨大なブースを出してます。

今回いろんなブースを見て思ったのは「中国恐るべし」ってこと。彼らの舞台は、ほんの新興企業でも世界なんです。それに対して日本はどうですか?経営者や若い人々の視点が内向きなら、国も国際的視野に乏しい。

今の経済産業省が、昔の通産省のように必死に零細企業の国際化を後押ししてくれますか?今、日本のミュージシャンが中国で起業しようと思い立ったりしてますか?あと数年で、この世界でも追い抜かれるかも知れないと、本気で思いました。

日本は模造で世界に挑戦して成功した国です。それはある意味において事実。中国を否定しているだけでは、ただ追い抜かれるのを待つだけだと思います。今はただ、それを自分にそれを言い聞かせたいなと感じています。

gq1023 at 22:41│
ひさびさのLAマーシャルおじさんの場所