日経連載「パナソニックを変える」また楽観視で大失態

2012年12月13日

人は物事を楽観的に見てしまう

道路を歩いている時、周りの車が自分を跳ね飛ばすと思ってますか?思うわけないですよねえ。今日、日本が戦争に巻き込まれると思ってますか?思えないですよねえ。でも、リスク管理というのは、その可能性があると考えて行動することです。

「今日死んでも葬式代ぐらいは生命保険で用意しておく」なんてのもリスク管理です。「大地震が発生したら落下物があって危険なのでベッドの横にスリッパを置く」なんてのもリスク管理です。

ここ数日、重大なリスク管理ミスが発生しました。一つは北朝鮮のロケット監視ミス。もう一つは重大事件の容疑者の監視ミスです。どちらも楽観的な観測から発生した問題です。

北朝鮮のロケットについては、発射を遅らせる可能性があるという発表に、防衛大臣までもが公式見解を発言し、メディアも何の根拠もないのに「近日中の発射はなし」「月内の発射は無理か」などと報道してしまいました。誰も何も取材しないで報道&発言したための結果です。

重大事件容疑者の自殺は、完全なる管理ミス。本人は死にたいと何度も言っていたそうですから、誰が考えても自殺の可能性があったわけです。まあ警○の事ですから、もう一人警○の誰かが自殺して幕引きするのでしょうが、滅茶苦茶です。

北朝鮮なんて2006年には7発も一気にミサイル打ってるんです。ところが今回は、前回打ち上げの際に公表された発射施設しか監視しなかった。

アメリカが警戒しているのは長距離弾道ミサイル技術ですが、日本や韓国を攻撃できるミサイルは、とっくに北朝鮮では配備済みです。ノドン・テポドンってヤツです。これのほうが、よっぽど日本にとって危険なのに、監視はアメリカ任せになってます。

一気に複数のミサイルを打つ可能性があるのに、なぜ監視を1つのロケットに絞ったのでしょう?しかも、そのロケットではない物が発射された可能性が高く、29日までとする発射通達期間中に、あと何発打つか分からないのに、もう安堵感さえ漂ってます。

その昔、BSE判定をめぐって一人の若い女性獣医が自殺しました。物事は予想外の所で展開します。リスク管理する人々は、物事を決して楽観視することなく、何か問題が発生したら、その先に新たな問題が発生する可能性があると思って対応してもらいたいと思います。

gq1023 at 06:14│
日経連載「パナソニックを変える」また楽観視で大失態