‎2009年1月7日のパロディ画面名古屋に行ってきました!

2012年09月24日

10年前には高速道路すらなかった中国

181803d4.jpg中国って世界有数の高速道路網を有する国ですが、10年前にはそのほとんどはありませんでした。最初に高速道路ができたのは上海。でもたったの15kmほどでした。1990年でも200kmなかったんですよ。

だから、ほんの10年前は上海市内であっても、移動にパリダカみたいな道なき道を激走しないと着かない場所がいっぱいあったんです。その昔は、カップ焼きそばの景品に使う寝袋の縫製見本取りに行くのに、VWサンタナのタクシーでスピンした事もありました。

ちょうど10年ほど前に、急に高速道路の建設が本格化しました。本格化といっても、すでにある道を平然とぶっ壊し、田畑や住居も遠慮なくぶち壊す形で進められ、あっという間にできて行きました。

普通の道路工事って区画を分けて順番に工事するでしょ。中国は違うんです。路線全部で工事がはじまって、1区画の工事終了が全区間の開通を意味する。鉄道も同じですよ。上海のリニアモーターカーなんて、「工事始まったな」と思ったらもう走ってました。

5年ほど前は、まだまだ牛車や大八車で移動する人も多く、それが高速道路を通行したり横切ったりするので、やたらと死亡事故が発生しました。

まあ今も時速20kmぐらいのトラックや原付バイクの後ろに巨大な荷台つけてトロトロ走る三輪車や、ノーヘル・無灯火・ナンバーナシで走る電動スクーターが走り回っているので、いまだに死亡事故は毎日見ることができるのですがね…。

日本の高速道路は全部開通しても約9千kmに対し、今や中国の高速道路網って約7万km。それをたった10年ほどで建設したわけですから、工事の手法もノウハウも日本では比較にならないほど中国のほうが優れています。中国が世界中の道路工事を落札できるのも、このノウハウのおかげです。

運転免許制度もちゃんとしたのは最近です。先に自動車の普及が進んだので無免許運転だらけとなり、免許証を買えるようにして普及させ、無免許運転の罰則が罰金だけだったのに拘留15日の罰則を加え、今のような日本同様の免許制度に昇華させました。

とはいえ、お金払えば手に入った時代の人や、全く交通ルールを学んだことのない人も多い上に、交通事故の場合は大きい車の人のほうが悪くないという特殊ルールのおかげで、大きい車の方ほど運転マナーが悪いという状況も続いています。まあしょうがないですね。

よく「中国のバブルが崩壊する=チャイナリスク」と言われますが、そんなの幻想です。今はやっと普通のインフラを整えたというだけなのです。中国にはまだバブルは来ていないと思っています。なぜなら中国発の国際ブランドが育ってないからです。

近年、たくさんの大卒者が出るようになった中国。その若者たちが、明日のホンダ・ソニー・任天堂・ソフトバンクといった企業を興すかも知れない。その時こそ、チャイナバブルが始まる事でしょう。(残念ながら、まだまだ平気でデザインぱくりますがね)

中国はまだまだ発展する。そして多くの中国人は勤勉で努力家である。多くの日本人の視点とは異なるかもしれませんが、私自身はそう思ってます。日本が素直に中国と向き合えるようになる時が来れば、その中国発展の波に日本も乗れるかもしれません。

gq1023 at 06:19│Comments(0)

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