税金を負担してると称する多くの国民は納税額すら知らない「やせる」ってもので痩せるものはない

2012年07月08日

大学進学率に見る日本

私が高校生の時代、学校は就職斡旋というのをやっていて、高卒での就職は明らかに魅力的でした。住友ゴム(ダンロップ)、神戸製鋼、太陽神戸銀行(現三井住友銀行)、川崎重工、三菱重工、川崎製鉄…といったそうそうたる企業が並んでたんです。

当時の進学率は短大を入れても25〜30%ほど。大学生の総数なんて200万人いなかった。なのに今は、進学率が60%を超え、大学生の総数は300万人に達しようとしてます。大学生の希少性が低下すれば、就職率が下がるのは当たり前ですよね。

「大学を出たけど就職先がない」ってのは言い訳でしかありません。これだけ求人があって、それらが若い人を求めているわけですから、就職先があるはずだってのは間違いなく事実です。就職先がないのではなく、働かないでもいいと思っているのです。

大学の授業料は親の負担。それなら親が「もっと勉強させてください」って大学に言うべきでしょ。ところが親子ともに「大学入ったから一安心」なんて思ってる。

違うでしょ。人間稼いでなんぼですよ。大学なんて行っても行かなくてもいい。それよりも生活させなきゃいけない。親はいつまでも面倒見てられないのです。

いくらなんでも二十歳すぎても学生ってのが半分超えてるってのはやりすぎです。とっくに働いてなきゃいけない年齢ですからね。国民年金だって20歳からになってる。

「誰でも大学にいけるようになった今、デフレ下で賃金の下がった親たちが、何百万〜何千万円も使って、子供を大学という名の遊び場に行かせる意味があるのか?」

高卒より大卒のほうがチャンスが多いという進学率の低い時代の幻想を追い続けてる親たちに、この疑問をあえて投げかけたいと思います。

gq1023 at 09:08│Comments(2)

この記事へのコメント

2. Posted by Hippo   2012年07月09日 05:42
> hide さん

大学が増えて大学生が増えた結果、大卒のポジションが低下して、どんなに賃金を下げても大卒者が集まるようになりました。だから平均所得は下がり続けています。デフレだからなだけじゃなく、現状は大卒者価値の低下という側面が、それに拍車をかけています。

さらに大卒者の3年以内離職率も高い。「自分に合わない」「もっといい会社がある」等といって辞めるのですが、大学卒業後に就職して3年以内に離職した人は、ぶっちゃけ経営者的発想では採用しづらい部分があります。

ましてや転職3回目以上ともなれば、「人間的に問題あるかも」って思われますよね。雇う側は他人ですからね。

だからこそ、子供たちを教える教育の現場は、「来るべき就職へ向けての人格形成」をまず第一に念頭においてやるべきだと思ってます。

ただ、肝心の先生のほとんどが企業で働いたことないんですよねえ。「先生」なんていわれ続けた人に何かを習うより、本当は親・親戚・ご近所の方々がいきいきと働く姿を見せてあげたほうが、きっといいんじゃないかと思います。
1. Posted by hide   2012年07月08日 20:37
確かに遊び場にならないか心配ですね・・・
けど、5年前に自分が転職したときは、『高卒』では門前払いだったののも事実・・・
子供には、中身のある大学生活を送ってほしいっす。17年後ですが・・・気にしすぎか???

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