いくら数字があればスタッフ1人つけてくれますか?専門用語は覚えているのが当たり前

2012年03月24日

宴席と飲み会は違う

678679c3.jpg最近感じるのですが、決して若い人だけじゃなく、結構なお歳の方も含め、宴席と飲み会がごっちゃになってる気がします。でもこれは全く違うものです。宴席というものにはホストとゲストがいて、ホストはゲストに徹底して尽くさなければいけません。

その基本はお出迎え&お見送り。靴を脱ぐ場所なら下足番が必要。この下足番、高級料亭なら驚くほど重要なポジションになっていて、専任スタッフがいる所も多い。なんといっても最初と最後に接客する担当ですから、ものすごく重要なんです。

まず宴席は、その場の理由説明からはじめます。周年だとか慰労会だとか打ち上げだとかを説明するわけです。その上で場所の説明。なぜそこになったのか、何で選ばれたのかの説明。できれば時間も「本日2時間と短い時間ですがお楽しみいただければと」なんて形で説明します。

そこからは挨拶&乾杯。乾杯の後はお料理の説明となります。「本日はコースメニューとなっております」とか「ステージ両サイドのお料理卓にご用意しております」なんて感じで説明して、メイン料理が出たら料理長やシェフが説明に来るのもよくあります。

アトラクションがあって、泣きの演出なんかが終わったら、2次会のご案内となるのですが、ここで重要なのがお見送り&忘れ物チェックです。

高級ホテルだと運転手控室ってのがあって、そこに運転手さんが待ってます。料亭だと近くの駐車場や路上。そこから車が回って来ないうちに、移動になると失礼にあたるので、まず車を手配します。ままタクシー移動ならタクシーを手配するってことです。

その上でお見送り。お見送りが終わる前に忘れ物チェック。お見送りの後にも忘れ物チェックです。これが宴席の流れになります。ちなみに頭を下げて車を送り出しても、約8割の人はしばらく行ってから振り返ります。そこまで頭は下げておきましょう。

阪急グループの創始者・小林一三氏はこう言っています。「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」とね。

たとえ下足番であっても、単なる出迎え&見送りだけじゃなく、仕事っぷりや人間性をアピールする場でもあったりする。昔の人の言葉は、そんな大切なことを再認識させてくれます。式典台本作りながら「式典中よりその前後が重要なんだけどなあ」と思っている私です。

gq1023 at 07:43│Comments(0)

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

いくら数字があればスタッフ1人つけてくれますか?専門用語は覚えているのが当たり前