テレビ価格の下落にがっかり…ヘルメットが収納できるスポーツバイクが欲しいわけ

2012年02月05日

シートマネーor

9ccadbcc.jpg昨日、モトバムで久々に会った方も含め、お酒を飲まずに真剣に話しをして、とても同感(というか反省)できた話しを書きたいと思います。

レーシングチームってのには、チームと運転手(ドライバーorライダー)ってのがあって、チームにはレースを運営する部隊、経営部隊、広報部隊、営業部隊がいます。その、もっとも重要な部分を占めるのが経営部隊と営業部隊。ここがしっかりしてないと運営できません。

今、世界中どこでも運転手になるためにはシートマネーという保証金を払うのが一般的です。万一の事が発生しても、「自分で乗りたいと言った」という確認になりますし、レース賞金は運転手がもらえるというのが一般的だからです。

レーシングドライバーって方々は、まあビックリするぐらい細かくパーティーなどに顔を出してます。名刺配って・ポスター貼って・サインして・お礼状書いて・電話して・訪問営業してなんて調子です。これは、本当に見事だと思います。

ところが、どうも国内バイクレース業界は違う。業界の中で営業して、業界の中のお金の取り合いになってる。そりゃあ市場が小さくなるわけですよ。唯一違うのは、ライダーがバイク好きな経営者と偶然知り合った場合のみ。その人が公私混同なお金を注ぎ込んだ場合だけ、業界外から少々の資金が入ってくるわけです。

チームも体制も何も決まってないのに、企画書と称した「私の経歴&気合い」みたいな書類見せて「サポートしてください」ってシーズンオフだけに1回だけ言われても、「ふざけるな!」って話しですよ。

「100万円ごとに7cm×20cmのステッカーを3枚貼ります」とか「決勝レース2周目に入った時点でレース出場とみなします」とか「万一、欠場の場合は返金いたします」なんてのが決まってないと、普通の企業は資金なんて出せない。個人の範疇で数十万円程度しか出せないんです。

ここ10年でも、バイク業界はバンバンに盛り上がってるんです。ミニバイクブーム・モタードブーム・ビッグスクーターブーム・ハーレーブームと超盛り上がってた。にもかかわらず、全く違う場所でトンチンカンな活性化ならぬ衰退化の道を歩んでいるのではないかと言われると、なかなか反論が難しかったりします。

ライダーは必死に自分のアピールをするしかないわけだから、周囲の人々がもっと違う道を切り開いていかなきゃいけないのですが、自分もライダーが出す企画書と変わらない「気合だ!」みたいなセールスシートしか持ってない。ダメですよね。

バイクメーカーやパーツメーカーの資金が枯渇して、タイヤメーカーの少ない資金に群がるライダー達。聞いたこともないチーム名に、見たこともないスポンサーカラーのバイクが走っているのを見て、「さすがメジャーなレースはすごいねー!」って思う人はいないわけですよ。

自分は広告のプロでもあるわけだから、ちゃんと考え直せと。そういう機会になった昨日のモトバム訪問でした。

gq1023 at 05:44│Comments(0)

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