公務員の労働組合大臣はいらんこというな!

2012年01月05日

広告主の売上を気にしない広告マンはダメだ

f4fc168a.jpg私が大手広告代理店の地方支社に勤務していた時、その支社長は常にこう言ってました。「うちの売上の報告はどうでもいいんだよ。お得意様の売上と利益を報告せんかい!」ってね。これには開眼しました。

だって、それまでは広告売るのが仕事だって思ってましたもん。ところが、実際に売るのは広告主(&商品)だったんですよ。これは正直ビックリしました。

それから10年以上経ってますが、いまだにそんな発想持ってる人って、ほぼ出会えません。それどころか、自分の数字のことだけ考えてる人のほうが多い。金は天下の回り物なんですけどねえ。空き広告枠を埋めるのが仕事じゃないんですけどねえ。

広告賞って、その広告商品の売れ行きに関係なく授けられてたりします。広告作品を評価する側も広告マンだからそうなっちゃうのですが、ものすごく抵抗があります。

私の場合、広告主のためにならないからと言って、年間6億円の広告作業を断りに行った事もありました。自社の役員に「なんとかできんのか?」って諭されても、絶対に曲げませんでした。それを断って提案したのは在庫管理システムの構築。自分の売上には全くつながりません。

だけど、長い目で見た時、それがどうしても必要だった。きっかけは3千円以上お買い上げの方に贈っていたプレミアム景品の在庫確認です。

私が「社長、在庫ってあります?」って聞いたときに、社員の方が「まだ、だいぶあります」って答えたんです。だから「社長、誰も在庫数を把握してないんじゃないですか?」って見抜いた。だって在庫数って数量で表現するもので、「だいぶ」って言いませんからね。

そのまま社長と倉庫に行ってスタッフ全員に聞いたけど、分かるのは置き場所だけ。誰も具体的な数量が分からない。もし広告キャンペーン打ってたら、景品切れで謝罪って所でした。

そこから商品の在庫数も確認したら、手元の在庫数リストが全くのデタラメ。メーカーが急にダメになるのは死に在庫&欠品ってのは常識ですから、そこから在庫管理のシステム構築をしたんです。今じゃその会社、何十億円も広告発注してるそうですよ。

そんな、大局的な見地で広告というか、広告主の未来像を描きたいと思ってるんですがねえ。最近は、なかなかそういう機会がありません。ってなわけで、相変わらず直営業に勤しんでいる私です。

gq1023 at 10:12│Comments(0)

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