都内での石垣島ショップの難しさ輸出型企業は日本がTPPに加盟しなくてもOKな理由

2011年11月08日

今の農業が小規模なのはアメリカのせいだ!

8c782562.jpg戦前の日本の農業は、大地主が小作人を使って耕作させるのが一般的でした。今頃「農業生産法人を」とか「大規模農業を」なんて言ってますが、最初からそうだったのです。今の小規模農業が日本の古くからの風景じゃないんです。

じつは戦後、資本化が強大な力を持つことを恐れたアメリカが、昭和20年から23年に渡って大地主から農地を強制的に買い取り、小作人にタダ同然(実際はタダ)で売り渡す農地改革ってのをやらせたのです。

農地解放をやってない代表がフィリピン。大規模な農地を使った効率的な農業を行っていて、日本にもたくさんの野菜が輸入されています。スペインやアメリカの占領時代に整備された仕組みで、ココナッツやバナナが有名。オクラも有名ですよね。

日本も同じ仕組みだったのです。都会に住む地主は「不在村地主」、地元に住む地主は「在村地主」と呼ばれ、どちらも小作人を使って農業経営していました。ところが、これを国が一気に経営側から剥奪して、小作人に明け渡したんです。

だから日本の農家は経営観念がなかった。というか、経営ってのを考える前に農地を渡されたんです。どこに売ればいいか見当もつかない。そこで地域ごとに集まって農協ってことになりました。みんなで組まないと小規模すぎて何もできなかったのです。「明日は農薬をまきましょう」ってなもんです。

この人々は、絶対に農地を人に貸しません。小作人に耕させるのすら拒否する方が少なくありません。なぜか分かりますよね、また国に取り上げられる事もありうると思ってるからです。

戦前の大地主制と財閥ってのは強大な力を持っていました。財閥は解体された後、再度結集し、現在の日本の礎を築き上げました。それに対し、大地主は解体されたまま。農業系中央団体に経営観念があれば良かったのですが、責任の所在が不明瞭な協同組合組織としたため、小規模農業が日本中に蔓延したまま現在に至っています。

TPPの論議よりも前に、なぜ日本の農業と農業団体がダメなのか?それを論議すべきではないでしょうか?このままの関税率で農業保護をやっていても、何の解決にもなりません。それは、死に行く農業に人工呼吸器をつけて生かしているだけではないでしょうか?

今こそ、日本の農業に巣食う病巣を発見&摘出した上で、新たな未来へ向けたリハビリに入るべきだと思うのです。

なんで政治家や農業団体の皆さんには、こんな事が分からないのでしょう?私は日本農業の未来は明るいと思っています。「日本の農業に未来はない!」と言っているのは、TPP反対&農業保護を訴えている人々のように感じられます。

だからこそ、私はこう言いたい。「農家よ今こそ立ち上がろう!保護から解き放たれ、自分の足で歩む農家にこそ未来があるのだ。保護の先には衰退しかないのだから。」とね。真正面から物を見る怖さを乗り越えてこそ、明るい未来があるのではないでしょうか?

nouti

gq1023 at 06:48│Comments(0)

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