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2011年10月26日

今どき鎖国とはとんだ先進国もあったもんだ

今や補助金・交付金・助成金といったお金で完全にシャブ漬けにされた日本の農業。自助努力ではなく、関税によって未来の農業を存続させたいのか、環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加すら認めない方針を打ち出しています。

しかも議員もそれに賛同しているらしい。論議も否定し、交渉にすら参加させないということは、簡単に言えば「鎖国」ってことです。

まあ少子高齢化ですんで、放っておけば農業だけじゃなく全ての産業が国内では成り立たなくなるのはバカでも分かるわけで、どんなに鎖国を完璧に成し遂げても、みんなで老化して衰退するって方向になります。急に移民を受け入れるか、国民の性欲が急激に向上しない限りはね。

別に、私はTPPに参加してもしなくてもいいのですが、交渉にすら参加させないとか、わざわざ出張費や日当を全国の農林水産業団体に支払って、でっち上げのデモをつくりあげたりするのは、きちがい沙汰に見えます。

「TPP反対決起集会やるんで、交通費と日当は出すんで参加してください」って頼んで参加させるんですよ。完全に方向が間違ってるでしょ。「今度デモで東京出張なんで、その時いっしょに食事しましょう」って友達から連絡ありました。何じゃそれ?

とはいえ、地方議員に農業団体の動きと反対の行動をできる人はいません。だって人数が多いですからね。票田なんですよ。ただ、今や農協の結束は完全に崩れてますから、実際に農業をやってる層から、逆の意見が出てきてもおかしくない状況です。

間違いないのは、これまでの方針を維持し続けても輸入作物が増え続けるってこと。開放してもしなくても、現状が変わることなんてありません。鎖国しても今より良くなることなんてないのです。

もはや農家だって、農協から飼料&肥料を買わなくなってます。ホームセンターのほうが安いんです。いや、それどころか農家向けのアスクルみたいなのも出てきてます。総合商社は各地でゴルフコンペ等を開催して、農業家達の組織化も図ってます。

鎖国することよりも、「反対」って意思表明してお金をもらおうって魂胆でしょうが、その農家ってのが兼業だらけで、生活費は農業以外からが大半って人も多い。本気で反対してる人の数がどれほどいるかは、実際には分かりません。

コメの価格破壊が起きて10年以上が経過しました。たばこ農家は半減してます。輸入農作物は劇的に増加し、加工食品は全量輸入といった状況です。農業業界は国内だけで良いのでしょうか?積極的に海外への進出を図る農家はいないのでしょうか?

全農なんて世界中に拠点を持ってます。肥料&飼料は昔から輸入してるんです。だったら日本の農家の海外進出を助けてやればいいし、海外からの輸入農作物の流通に進出してもいい。既存の農業団体が輸入農作物が増えているのに儲けられないのは、ただの怠慢だと思います。

それにしても、いまさら鎖国ですか…。江戸時代ですな…。まあ農業が衰退産業であることは間違いないので、「今までどおり」ってのが未来の繁栄につながるって農業従事者が言うのなら、鎖国すりゃあいいんじゃないかってのが、私の意見です。

gq1023 at 05:05│Comments(0)

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