2011年08月18日

NHKスペシャル「圓の戦争」

082259e4.jpgNHKで素晴らしい番組をやってました。NHKスペシャル「圓の戦争」という番組で、日本が犯した貨幣政策のミスについて言及する番組です。

じつは日本は、戦前から終戦まで日本銀行券ではない紙幣を発行しまくりました。なぜなら、占領した国の通貨なんて持ってないし、増え続ける軍人や現地スタッフに払うお金もないからです。

その後ろ盾は日本銀行券なんですが、それを日本銀行と切り離す仕組みをつくり、日本国内にインフレが発生しないようにしたのです。

だから、発行しまっくった地域でハイパーインフレが発生。そりゃそうです。日本が責任を負わない紙幣を勝手に印刷して使ってるわけですから、物価が値上るっていうよりも、紙幣の価値が紙くずのようになっていったわけです。

満州中央銀行券、朝鮮銀行券、中国聯合準備銀行券、中央儲備(ちょび)銀行券、南洋開発金庫券などがそのお金にあたるのですが、正式にはお金ではない軍用手票と呼ばれる、軍人の決済(含む給与)用に使われる紙切れ(それを銀行に持っていくと現金に交換できたはずのもの)も大量発行されました。

ドル・ペソ・ルピー・グルテンそして圓。こんな子供銀行券みたいなもんで原油・ゴム・鉄鋼石と言った戦争に不可欠なものを買いまくったわけですから、お金の価値は紙くずになるわけです。

そこまでは、すでに知られた事実でした。でもNHKは、この番組で「結果として圓の施策ミスが敗戦へと追いやった」と仮定したのです。私もその意見に大賛成です。でも今までは公に言っちゃいけないと思ってました。

だって、5万人の人が住んでる所に200人ぐらいで行って、そこで偽札みたいなんもんで買い物しまくったら袋だたきにあいますわなあ。誰でもわかる話しです。

日本軍が中国や南方で大いに手こずったのはゲリラ戦と言われていますが、これも子供銀行券が悪い。お金の価値が朝起きるたびに半減するんだから、暴れるわけです。

フィリピンなんてマッカーサー一族が軍幹部の地位を利用して巨大利権を手にしていたのに、それを武力と偽札で全部取り上げたんで、本気で怒ったわけです。

うん、この仮説は見ごたえがありました。なお、番組の中ではこのブログのようなことは言ってません。日本がどうやって巨額の戦費を調達したかって話しでした。いやー、おもしろかったー!

gq1023 at 07:53│Comments(0)TrackBack(0)

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