ＨＩＰＰＯ大野の雑記帳

昔はワークスマシンと言えば、提供を受けたことすら言うことは禁止。どこの誰がどんな理由で入手しているかも秘密なら、そこにあるすべてが極秘でした。

車検場に向かう時ですら必ずカバーを掛ける。ピットは常にクローズ。車体が出てくる時だけシャッターが開き、車両が戻ってくるとシャッターが閉まる。サーキットに行っても、走行中の写真を高速シャッターで撮影しないと、マシンの姿を目にすることすらできませんでした。

フルワークスチームはライダーごとに2台のマシンと2台のスペアを用意。トランスポーターには木箱に入ったエンジンが何台も並ぶ。ワークスマシンを貸与されてるチームにも、何かあれば部品メーカースタッフが飛んでくる時代。そのすべてが秘密だったのです。

どんなに激しい転倒をしても、その部品を徹底的に拾い集めるワークススタッフ。何もかもが公表されない中、ごく稀にHRCのある朝霞研究所のゴミ箱等に捨てられてるガラクタに、心躍らせたものでした。

今年の末には、NSF250Rが各ユーザーの元にデリバリーされます。来年のGP3クラスで世界を戦うマシンです。ワークス2台は先日実戦投入されましたが、引き続きテスト車両約10台が出てくるそうです。時代が時代ならセミワークスってヤツです。

ですんで「届きましたー！」ってのはいかんぞー！ビックリしたわい。