福島第一2号機福岡で男の子が事故で亡くなった件

2011年06月23日

ひっそりと原子力行政最大の危機「もんじゅ引き上げ」

内緒にしててすみません。今日、もんじゅの原子炉容器の中に3トンもある核燃料引き上げ装置が落下してる問題で、その装置の引き上げが行われます。例の責任者が自殺しちゃった重大案件です。

場所は敦賀市にあって、1985年の着工から今までの26年間に、稼動できたのが8ヶ月という素晴らしい設備です。建設当初の予算は6千億円弱でしたが、すでに2.5兆円ほどかかっております。

これは、冷却に水を使うのではなく金属ナトリウムを使ってます。学校の実験で3ミリ角の金属に水滴を垂らすと発火する実験がありましたが、あの金属が冷却材に使われてるのです。火災が起きても水では消火できません。

この金属ナトリウム液の中に、3トンの物体=フタは落下して変形して抜けなくなってます。当然金属の溶液の中に落ちていますから、変形は肉眼で確認できません。

核燃料引き上げ装置がないので、当然廃炉はできない。でも運転もできない。「だったら無理やりでも引き抜いて再稼動させよう!」ってことになりました。

今日、もし炉内に酸素が少しでも入ったら、そこに少量の水が流れただけで大爆発です。その中には大量のプルトニウムを含むMOX燃料が入っています。爆発しても水は使えないので、核燃料を冷却することはできません。

ってなわけで、今日は国民にとって運命の日なわけです。約10億円をかけた引き上げ作業は上手くいくのか?まあ、期待せずミネラルウォーター買って、目貼り用のテープでも多めに仕入れて、終了報告を待ちたいと思います。

gq1023 at 07:16│Comments(2)

この記事へのコメント

2. Posted by Hippo   2011年06月23日 13:39
> あゆさん

知らない間にいろんなことが動くのが怖いですよね。でもね、今おきてる事は、そんな難しいことじゃないんです。優等生はね、失敗に弱いんですよ。

原子力推進派の教授たちは、簡単に言えば「天才」とか言われてきた人々でしょ。ケチョンケチョンに言われたことなんてないから、必死にいい訳したり、名誉挽回の機会をうかがってる。

その一つが、原子力分野での手柄を上げるって作戦で、それが「もんじゅ」なわけです。「ウッソー!」って感じでしょ。

この引き上げ費用10億円のうち、「もんじゅって何でしたっけ?」みたいな調査に何億円も使われてます。アホらしくて涙ちょちょ切れますよねえ。

私は大学も行ってないその辺のオッサンですが、打たれ強い事だけは間違いありません。「天才って呼ばれる人は、やっぱ頭がちゃうなー」って思ってます。
1. Posted by あゆ   2011年06月23日 09:13
おはようございます。
もんじゅの記事を探していてこちらに流れ着きました。
やっぱり今日、引き上げするんですね・・・。
私は中部圏に住んでいるのですが、何らかの事故があっても知らずに人生が終わるのは嫌だなと、何をしたらいいのか判らないなりに、一応災害時の備えをしてきました。
何事もないのが一番ですが、何事もなかったからやっぱり稼動しようっていうのもやめてほしいですよね…。
 
他の記事も拝読させていただきますね。
貴重な情報をありがとうございます。

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