どうなるクリスマスイルミネーションただちに健康に被害を及ぼす値の時は!?

2011年03月29日

テレビってのはフレームがあるのです

自然災害の現場でテレビカメラを担ぐと、フレームがあることに愕然とします。目の前にある驚愕の事実が、フレームで切り分けられることによって、迫力を持って伝えられないのです。

その広大な被害規模を伝えるために、引きの映像を探し続けて高い位置に上ると、各々の被害は小さな点になってしまいます。映像装置の限界を感じる瞬間です。

逆に視聴者は、フレームがあるために被害をフレームの中で見てしまいます。残念ながら、視聴者にフレーム外に延々と続く被災地の状況を、イメージすることはできません。

でも、実際の災害現場はそのフレーム上下左右にも広がっています。その光景は、周囲360度すべてに広がっているのです。

この種の現場では、テレビカメラを水平から下に向けて構え続けます。ビューファーに入って来るのは悲惨な映像だらけです。たくさんのご遺体が映った映像は日本のテレビでは使われませんので、あえてそれを避けて撮影を続けます。

視聴者は、あえて最も悲惨な映像が放送されていないということを知りません。津波に多くの家屋や自動車が流されている映像も、そこに人間がいることを感じさせないような映像があえて選ばれています。あの水の中に人の命が飲まれたのですが、それを実感することは難しいのです。

いつもなら普通に使うカメラワークがあります。カメラを空から水平方向に向けるもので、振り下ろしとよびます。旅番組のロケでレポーター登場シーンに使ったり、観光番組で美しい町を紹介する時に使います。

落ち着いて来ると、いつものカメラワークなので、ふと使う時があります。そんな時いつも気づくのは、「そこには未来に続く空がある」という当たり前の事実です。

もしよろしければ、カメラマンの皆さんは被災地ではカメラを向けない空を見てみてください。何か頑張る希望が見つかるかも知れません。(放射能さえなければ…)

もしよろしければ視聴者の皆さんは、テレビのフレーム外に広がる延々と続く悲惨な光景をイメージしてみてください。何か手伝えることが見つかるかも知れません。

現地のカメラマン達が「空から降り降ろしで撮ろうかな」と思うようになるまで、このテレビ報道が延々と続くことを祈ってます。報道されなくなったら世の中の関心は急速に薄れてしまいますので。ともに頑張りましょう東北・関東。

gq1023 at 10:12│Comments(0)

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