2011年02月21日

映画「ハートロッカー」を見た

b69c2577.jpg第82回アカデミー賞6部門受賞の映画「HURT LOCKER(ハートロッカー)」を、おもいっきり遅ればせながら観ました。いやー、これは怖い。

冒頭から怖いのですが、その後に主人公がビクトリー基地に着任します。「Welcome to Camp Victory」という士官の握手で着任。あの旧サダムフセイン(現バグダッド国際)空港の基地です。その前の着任地はアフガニスタンだったらしい。

そこで365日の任務につくのですが、その内容は爆発物処理。どんな兵器の技術が進んでも、その任務は「人が信管を外し起爆装置との配線を切る」しかない。

その起爆装置は、たった1つの電池でも、ごく普通の携帯電話でもOK。主人公を守る部隊は、携帯電話を持っただけでも、電池を1つ手の中で動かしただけでもそれを察知して、的確に撃ち殺さなければ、自分達が吹っ飛ぶ。

そこで生きるか死ぬかのシーンが1時間以上続いて、あまりにもショッキングな爆発シーンの後、映像は主人公が奥さんと生後数か月の赤ちゃんでスーパーマーケットに買い物に行っているシーンになる。

山のように品物があふれる店内。危険手当12カ月分が支給されてる軍人の家だから、お金は豊富。ショッピングカートには商品が山積み。買い物の最後にレジに並ぶ妻から「シリアル(コーンフレーク)持って来て」と言われて売場に行くと、通路1つがすべてシリアル。

そのユッルーイ生活に満足できない主人公。自分の赤ちゃんに「この生活の何もかもが楽しかったのに、大人になると何も楽しくなくなるんだ。なぜだ?」と語りかけます。戦争は、アメリカの中にも戦争中毒者を作り出してしまっているのです。

映画の最後はどうなるか、「Welcome to Delta Company」と言われ握手する士官と主人公。そう、またイラクに着任するのですよ。そして何もおきないまま、スクリーンには「Days Left in Delta Company`s Rotation 365(任務開けまで365日)」とテロップが出る。また派兵を志願したわけです。

2004年のイラクで行われていたことを、異国の事とみなして真剣に考えていなかった自分を、痛切に恥ずかしいと感じる映画でした。じつは自衛隊も同じ任務をアフガニスタンでやってます。それどころか、退役後に民間でやってる日本人もいる。ユルイ自分の生活を見直そうと誓った私でした。

ちなみに「Hurt Locker」は米軍の隠語だそうで、「死んでもおかしくない人」って意味だそうです。ベトナム戦争終結まで徴兵制だったし、今も奨学金を受け取るには徴兵登録は義務なので、隠語が分かる人が結構いるのだそうです。ほんまか?

邦題のタイトル「戦場に魅せられて/Hurt Locker」なんて形に考え直したほうが良いような気がしました。いやー怖かった。

gq1023 at 06:56│Comments(0)TrackBack(0)

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