レーススポンサー研究)例:宅配ピザ屋刺身のツマ

2010年12月18日

「安くてウマい」vs「高くてウマい」

f5aaa8a8.jpgどうも最近「仕入れ値を抑える」って風潮があります。その方法が情けなくて、今までの問屋を飛ばす「中抜き」や、真正面から値下げ要求する「叩く」ってのも多くみかけます。ところが、そもそもの売り値を上げる努力が行われていないのです。

大前提として、商売ってのは「いかに高く売るか」なわけです。3,000円のワインをポンポン開けられるより、ドンペリピンク10万円や誕生年のロマネコンティ150万円ってお客のほうが効率いいし、店員だってサービスしがいもあるのです。

吉野家の牛丼は380円。松屋の牛めしが320円。すき屋の牛どんは280円。

でも、叙々苑六本木店のビビンバ肉重は900円。浅草今半オレンジ通り店の百年牛丼は1,575円。今半の牛丼なんて、あの今半の割り下の味がしっかり出てて「あーお肉がすき焼き肉だったら今半だなあ」なーんて思いながら至極のひと時を堪能するのです。

満員の吉野家で牛丼食べてると「これ480円とか580円にする気があんのか?」って気になります。マクドナルドは80円バーガー時代を脱しましたが、それは単にマクドナルドが「750円ぐらいで昼食をどうぞ」って提示してくれたからです。

激安バーガー時代にもブログに書いたのですが、安くされて喜ぶ客がいると思うのは大間違い。私は店にいる所を目撃されただけで「金に困ってるなら言ってくれ」って言われちゃいました。マクドナルドが好きなだけなのに…。

380円の牛丼を食べてるって思われるわけにはいなかい人っているのです。その人は、その牛丼が好きで食べたい。でもガラス張りで外から丸見え。持ち帰りで食べればいいのだけど、容器は発砲スチロールのペラペラで七味と紅ショウガは小分けになってる。味気ないのです。急に売れちゃったタレントさんとか、食べられませんよね。

だったら、思いっきり高級な吉野家なんてどーでしょう?昔あったんですよ「特選吉野家あかさか」って言って、牛丼が千円でした。アホでしょ。だって肉質から違うんですもん。だから1回行ったら、もう誰も行かない。

牛丼は同じ品質&値段でいいんです。ても、ちゃんと踏み絵になってて、5千円ぐらいのコース料理食べなきゃダメ。だけど最後の締めが、あの牛丼。これでOKっす。

ラーメンの天下一品って知ってます?ここが、京都先斗町(ぽんとちょう)の料亭街に「味がさね」ってお店を出してます。昔のお茶屋が店舗で、鴨川を眺める川床まであります。回りは一見さんお断りの店だらけなのに、ここは誰でもOK!だから、外人さんもいっぱいです。

そんな最高の環境なのに、会席(セットメニュー)をいただいても値段は4千円からとリーズナブル。前日予約ならプラス2千円で飲み放題も付けられます。だけど、ここの特徴は京料理の締めに食べられるあれ、そう「天下一品ラーメン 750円」です。

750円のラーメンは高いと言えば高い。でも、1,500円ぐらいのものが750円だとしたら安い。そんなプレゼンテーションを、この店ではやってくれてるわけです。

やっぱ、商売ってのは「いかに高く売るか」って一言につきると思うのです。それには「値ごろ感」を与えることが大切ってことを、社長が分かってるんでしょうね。

商売人は「高く売る」ってことだけ考えて、気持ち良く財布からお金抜いちゃってください。「あー損した」ではなく「高いけどウマイわ!」を期待してまーす!

gq1023 at 09:57│Comments(0)

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