相続税・所得税・消費税増税東京工業大学

2010年12月11日

旅客機のフライト手順

cd18a7fa.jpg旅客機というのは地上スタッフと客室スタッフがいて、はじめてコクピットが機能します。整備士・管制官・カウンタースタッフ・警備員・清掃員・給油マン etc.誰もが欠かせないスタッフであり、1人のミスは大きな事故につながります。

だから、マニュアル化できない部分は人間が補うとして、できるだけ作業手順をマニュアル化する努力が図られています。

例えば、機長として航空機に乗り込むには、事前に必要な情報を手に入れなければいけません。誰が副操縦士なのか、誰がキャビン担当か、どんな予定か、航路と天候はどうなっているか。先のフライトからの情報はどうだったのか等です。

コクピットに入っても、マニュアルの手順書に沿って行動します。分かり切っていても、機長と副操縦士の4つの目で確認しながら、すべての作業を進行させるのです。

単純に電源を入れる作業だけでも大変。間違って車輪が「格納」ってなっているのに電源を入れたら、車輪が格納されて搭乗中の乗客がブリッジから転落したり、地上車両を踏みつぶすかもしれません。

警報装置チェックだって全部やります。万一の時に動かないと即座に死と直結しますから、酸素マスクの機械やら貨物室のヒーターやらまで全部チェックするのです。副操縦士が「ブレーキテンパチャー(ブレーキ温度)」って言ったら、機長がチェックして「ノーマル(正常)」なーんてやって行くのです。

これ、何の仕事にでも使えるとおもいません!?そう、やってる所はやってます。朝礼で2人組を組んで「ハンカチ・チリ紙・名刺」なんて調子。そうすることで、営業先で「あっ!名刺忘れました。」なんてことを防いでいるわけです。

よく2人組で営業に行って「お前、計算機ぐらい持っとくのが当たり前だろ」なーんて言ってるのを見掛けますが、これ事前に確認できなかった先輩の負けだし、その手順をマニュアル化できなかった会社の負けでもあります。

決して難しくありません。「ホワイトボード」「よし!」、「会議テーブル」「よし!」なーんてやるだけ。これとっても業務クオリティの底上げに役立ちます。

「仕事ってのは先輩の背中を見て覚えるもの」ってことも理解できますが、ある程度マニュアル化することによる戦力アップも、悪くない策だというお話しでした。

それでは離陸しますか。「クリアードフォーテイクオフ、行ってらっしゃーい!」

gq1023 at 08:51│Comments(0)

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