石垣市商工会青年部のみなさんビジネスの世界での約束事

2010年11月09日

粉飾決算…

chu東京に帰って来て、あまりにも驚いたのですが、以前にブログに書いた中堅広告代理店・中央宣興の破産申し立て、説明によると「若干の粉飾決算をしていて以前から債務超過でした」ってことだったそうです。

それにしても、2009年2月期の売上は209.4億円との発表が実際は79.4億円。2010年2月期の売上は202.6億円との発表が実際は68.8億円だというから驚きの粉飾度です。実際の売上の3倍以上を売上高と発表してたってことです。

創業家一族の超ワンマン会社だそうで、創業家は自己破産したりしていないようです。本社ビルも創業家の持ち物でしたが、売りに出されることもなく、テナントの1社が倒産して出て行ったってだけの扱いのようです。

まあ、いくつかの会社を経営しているオーナー家が、一社の粉飾決算を見抜き本格的調査をすると、実質的には破産状態にあったことが分かり、弁護士さんに相談したところ、その一社を破産の扱いにしたってことなのでしょう。

意味合いはよく分かるのですが、道義的にこれで良いのでしょうか?

ここまでの粉飾って、社員でも分からないのでしょうか?実際の売上と発表数字が違うって分かったら、何か行動しそうなもんだけどなあと、個人的には思いました。

粉飾決算。この中央宣興さんの言い分によると、どこの会社もやってるそうです。怖いですねえ。経営陣だけではできませんからねえ。会社ぐるみってことです。

うちの会社はやってません。銀行を介在した取引しかないので、ごまかしようがないのです。通帳を転記すると決算数字です。節税もしてません。実質無借金経営で、口座にあるお金でしか会社が回せないので、必然的に大幅な黒字にはなりません。典型的な零細企業です。でも、それでいいと自分に言い聞かせてます。

赤字の時は、取引先に窮状を伝えて支払いを繰り延べしてもらう。逆もまた同じ。商売ってのはマネーゲームではなく、人と人・心と心のつながりの広がりだってことを、学校教育の時点から伝えることが必要なのではないかと思ってます。

gq1023 at 07:24│Comments(0)

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

石垣市商工会青年部のみなさんビジネスの世界での約束事