マスプロアンテナ中原街道で発見

2010年10月20日

中国の暴動って

csbk中国の暴動って言いますけど、まあ何かと理由をつけて小規模なデモ行進をするってヤツは、年間を通して何度も行われてます。別の言い方をすると、(公式にはダメだけど)ある程度はデモ行進はやって良い(国の方針に沿っていれば)って暗黙の了解になってます。

上海とか北京とビジネスしている人なら分かると思いますけど、我々と収入が変わらない人やもっと多い人って山ほどいます。トップクラスのサーキットは潤沢にオフィシャル係員を擁していて、とっても安全な走行ができます。ちゃんとレースも開催されていて、2010年型の最新600モデルがバンバン走ってます。

なのに、平均月収1,000元以下って世帯が国民全体の30%ほどいるなんてことも言われてます。中国は共産国ですので国民はすべて平等。よって、夫婦共働きが原則です。つまり夫婦で働いて月収1万2千円ですよ。

目の前にはブルーレイレコーダーやら50インチ液晶テレビが売っていて、メルセデスやBMWもガンガン走ってるのに、自分達は年収15万円以下。しかも国の方針に沿って計画経済を推進している正しい国民は自分達なわけです。

ところが国家全体が市場経済へと移行しつつあるため、目の前には世界の豊かな国々の人々と同レベルの生活をしている人達もいっぱいいる。しかも、その人達は計画経済の原則を全く無視している人々なわけです。

共産国家なのに、デルコンピューターやホンダの社員って人がいてですよ、その工場の社員達が月収5万円なんてもらってですね、そこで職場結婚なんてして世帯月収10万円になってるなんてのが、毎日目の前に展開されるのです。

そりゃあ、腹立つわけですよ。もう行き場のない怒りですよ。その不満因子が数億人単位でいるわけですから、7千万人の中国共産党員では歯が立たない。よって、年に何回かは不満のガス抜きが必要なわけです。

だけど「中国共産党は独裁をやめろー!」なーんて言ったら即座に監獄行きです。だから、テレビで言ってる大丈夫そうなことを言って集まるわけです。理由なんてなんでも良くて「バス代値上げ反対」とか「公務員給与上げろ!」とか何でも良いので、みんなで集まって行進して叫んで暴れるのです。

この体制。ずっと安定的に続いてもらわないと、誰も10億人以上もの人口を有する広大な国家を維持管理できません。こんな国、道路整備だけで気が狂う金額になります。国境警備なんて「どないすんねん」ぐらいの距離です。しかも、一人っ子政策のおかげで、日本どころじゃないほどの超高齢化国家です。

「日本嫌い!」ってデモ行進してるのを見て、富裕層まで「私も嫌い」なんて参加したりしてません。「ああ貧乏人がまた何か叫んでるぜ」ぐらいのもんです。あんまり日本で報道する必要はないんじゃないかと思っております。

gq1023 at 09:18│Comments(0)

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