おー!タケモトピアノ!エエカッコしいはアカン

2010年01月04日

新聞原稿は重かった

72be55d2.jpgnamari今、新聞原稿の入稿(新聞社に渡すこと)ってデータに出力見本を付ければOKです。もちろん電子メールでも入稿できます。ところが、ほんの少し前までは違いました。どうやってたと思います?なんと鉛でできた版を、自分の足で届けていたのです。

読売新聞が鉛の製版をやめたのが1986年だったかと思いますから、1995年ぐらいまでは鉛版入稿の新聞社が存在してました。

昔、広告代理店の新聞担当は、この鉛版を全身で担ぐって事から仕事を覚えたそうです。そりゃ4日前に手元に届けば小包で送れるのですが、広告原稿はギリギリまで入稿できないのが当たり前。そうすると、手運びで届けないといけなくなるのです。

ページを組む人からしたら、先に広告原稿を入れてから新聞記事を入れたいのに、広告の部分が届かないと、先に新聞記事を組むことになります。組んだ後で届いた版のサイズが少しでも違っていたら、もうアウトです。鉛を削らないといけません。

一紙担当するだけでも大変そうでしょ。ところが、地方紙っていわれる全国各地の新聞社担当になると50社ほど受け持って全国に鉛運搬をやるのです。

もちろん全国各地の新聞社の営業担当と作業を分け合いながらやるのですが、これが毎日続くわけですから、まさに入稿作業は戦場。新聞社と広告代理店の担当の間には、同志としての絆が芽生えたものだったそうです。

私は、この鉛版がなくなる頃に業界に入ったため「昔は大変だった」って話しを山ほど聞かされました。確かに鉛版入稿した事もありましたが、すでに宅配便もありましたからねえ。それにしても、新幹線も高速道路もなかった頃は大変だったでしょうね。

届いた年賀状を整理していて、そんな広告のイロハを叩き込んでくれた諸先輩方の名前を見ながら、そんな話しを懐かしく思い出しました。

gq1023 at 07:36│Comments(0)

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