イリオモテヤマネコ石垣島・上原君帰郷

2009年12月30日

教育制度とエース

「彼がわが社のエース山本です」「いえいえ、エースと言われるほどではないですが一生懸命頑張ります」なんて挨拶、引き継ぎの挨拶回り等でよく見かけますよね。

「井上先輩をよーく見習うんだぞ」「まあ先輩って言っても年上というだけだから仲良くやろうゼ」なんて社内挨拶も、人事異動でよくある光景です。

ところが、これが軍隊となると話しは別です。例えば戦術等を指導・教育するスタッフはアグレッサー部隊と呼ばれ、自国の装備品を自由自在に使える技能だけでなく、他国の装備や戦術についても熟知する必要があります。

各基地のエースは、アグレッサー部隊のもとに送り込まれ、様々な戦術や対処法を学ぶのですが、同時に各基地の技能レベルが試されることにもなります。何をやるかって?先生が敵になってお互いに真剣勝負する仮想戦闘をやるのです。

例えば空軍なら、エースが簡単に撃破されるようではアグレッサー達は「あいつら低レベルの隊員をお送りやがった。オレ達がバカにされた」とみなすし、各基地の部隊は「レベルの低い落ちこぼれ」とみなされないよう、必死で基地での訓練もおこなうようになります。

ここには「ほめて伸ばす」なんて発想はなく、ただひたすら「生きるか死ぬか」の毎日があるのみです。各基地のエースは、ただひたすら毎日撃墜されて「お前はダメだ!」と言われ、アグレッサーを撃墜しても着陸が曲がっていただけで「着陸できないのなら辞めろ!」と毎日怒られます。

そして最後に待っているのは「君は一流のパイロットだ、部隊にこの技術をしっかりと伝えてくれ」と言われるだけです。部隊では「あのヤロー帰って来たら撃墜してやるぜ」とエースをめざす隊員たちの興味の目にさらされるわけです。

そこにあるのは「今日よりも明日を強く。明日よりも明後日を強く」という発想です。伸ばすためにガンガン教育する。最近の企業に薄れてきているように感じます。

「今の数字のためだけに部下にゲキを飛ばす」って保身ばっかりの上司。現場は会社全体での利益を考えていても、直属の上司が自分の部署の数字ばかりにとらわれていたら、やる気なくなりますよねえ。

たのむから、人事考課制度は上司が部下を評価するだけでなく、部下が上司も評価する相互評価制にしてくれー。エライやつがエライだと、あなたの会社は上司に媚びたヘナチョコだらけになっちまいますよー。

gq1023 at 09:02│
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