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2009年12月18日

C-135空中給油機をアップデートせよ!

5c228711.jpg1950年代初頭に設計されたボーイング707をベースとする空中給油機乗員KC-135。しかし、これが21世紀になっても使われると考えた人は、誰もいなかったはずです。ところが、この機材は今、2040年まで使用できるようにするための改造計画の真ん中にいます。

この機材は、1956年7月20日にボーイング・レントン工場で完成し、1957年1月〜2月にかけてアメリカ空軍に9機が引き渡されました。1957年4月末には実戦配備が開始され、空軍各基地でのテストが行われましたが、空中給油機として燃料満載で使用するには、4,000m以上の滑走路が必要な機材で、使用は20年程度と想定されていました。

ところがアメリカ軍は、この滑走距離が相当必要な機材を1970年代にはエンジンのアップデートを開始し、2000年以降も使える機材へと進化させ、さらに80年代には外装までアップデートして、21世紀も続けることを決めたのです。

写真で見ると分かると思いますが、エンジンが大型の物に換装されています。パワーが向上して、燃費は25%以上向上して、安定性が向上するというアップデートです。また、外装も高張力アルミによって補強するなどして、2020年まで使用可能な状態になっています。

ただ、コクピットが製造時のままなので、現在はこれを現代的な液晶画面で構成されるグラスコクピットにして、同時に機体にさらなる補強を施し、2040年までの使用に耐えるアップデートプログラムが開発中です。

すでに後継機として、エアバスのA330ベースの空中給油機導入が決まっていますが、その数はたったの179機。それに対し、KC-135シリーズは総勢500機以上。まだまだ現役で使われることは間違いありません。

航空機って、長持ちなんですねえ。


gq1023 at 06:22│Comments(0)

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