神戸・三ノ宮到着通天閣・ビリケンさん

2009年11月22日

携帯電話のなかった頃

bce54253.jpg部屋を片づけていたら、新入社員時代の写真が出てきました。携帯電話もない時代。朝は5時から夜は夜中まで、たっぷりと働かされてた時代の写真です。

携帯電話のなかった頃、新人は大変でした。なぜなら、予定を前日までに把握していないと、すっぽかしになるのです。仕事の現場にいないからといって電話も掛かって来ません。なぜなら、掛けるほうも電話を持っていないからです。

先輩から何か教わろうと思ったら、先輩のスケジュール把握も不可欠。結局、会社全体の動きを探って覚える習慣が付いたものでした。

もっと困ったのは、へんに会社の携帯電話を持たされている時。待ちうけ時間は8時間とかなのに、通話時間は15分なんて代物だったので、実際に通話できるのはワンチャンスしかなくて、常に充電しておく必要がありました。そう、もうすでに携帯電話じゃないような感じでした。

よく上司や先輩を探して取引先にも電話しました。「うちの○○はおりますでしょうか?ちょっと急ぎの電話でして…」なんて呼び出すわけです。だから行先を書くホワイトボードにウソ書いたら、すぐバレたものでした。

夜なんて取引先にはいませんから、行き付けの飲み屋とかパチンコ屋とかまで追いかける。そう、追いかけることができるぐらい、先輩達の立ち回り先を知ってました。

今の新人は大変だそうです。いつでも携帯電話で呼び出されるからです。でも、先輩や上司の立ち回り先も取引先も知りません。必要な時だけ呼び出される奴隷になってる。

先輩達も、いつでも携帯で連絡取れるから、わざわざ連れまわしません。「あんなヤツに飲ませる金が惜しい」って感じでしょうか?もちろん新人本人だって「いつも首にヒモ付けられているのに夜まで連れ歩かれたら最悪」って対応です。だから育たない。

私が新人の時代は、夜の大阪・梅田で「女4人引っ掛けるまでナンパして来い!」なんて先輩から言われて頑張ってました。毎日が無理難題オンパレード。だからこそ「自分の許容範囲=キャパシティ」が広がったのだと思います。

何でも自分の限界で止めてたら、就職しても成長しなかったはず。「泣きそう」とか「死にそう」とか「寝てしまいそう」なんて限界への挑戦が、今も自分の宝です。

引きずり回されて、怒鳴られて、罵倒されて、飲まされて、ナンパさせられて、肩組んで歌わされて、路上やサウナで寝かされて、一緒に朝飯食わされて、ただの新入社員であった私は、会社の仲間へと成長させてもらったのだと思います。

今でも、あの時代のように引きずりまわされている人っているんですかねえ?引きずりまわしている人っているんですかねえ?なんか懐かしく感じてしまいました。

gq1023 at 06:15│
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