モスクワJALデリバティブで1,000億円!?

2009年11月20日

ヤマハが住設部門売却!?

2384a3c5.jpg今日のヤマハは発動機じゃないほうのヤマハ、つまり楽器のほうのヤマハです。ヤマハには、住宅設備機器の製造・販売を行う「ヤマハリビングテック」という100%子会社があります。

私が人生の中ではじめて企画書を作成したのが、ここの「リビングプラザ大阪」というショールームのオープニングでした。(当時は分離されておらずヤマハでしたが)

当時の私は、ハウスメーカーのナショナル住宅産業(現パナホーム)を担当していて、毎週ハウジングプランナーの藤井和子先生とお仕事する機会に恵まれました。そこで藤井先生が北欧の家具メーカーと並んで絶賛されていたのが、ヤマハのシステムキッチンに使われている天板でした。

その中でも人造大理石は大絶賛。他のサイドウォールなども、楽器製造で培った木に関する技術が生かされていると、コッソリ教えていただきました。

パナホームは松下電工(現パナソニック電工)から誕生した会社で、電工さんもキッチンを製造していることから、絶対にお仕事の中では出てこない裏話を聞き、ヤマハのショールームの企画をさせていただきに、営業に行って、提案の機会をいただいたのでした。

提案は、残念ながら企画初心者では戦いにならず、他案で決定しましたが、その後もキッチンの仕組み提案なんてのを勝手にやっていたのを思い出します。

キッチンというのは冷蔵庫・オーブン・食洗器等と一体となって形成されます。だから設計が大切。あり物のL型orI型だけでなく、お金に余裕があれば、とことんこだわるべき場所だと思っています。

オーブンが低い位置にあるキッチン多いですよね。最初から使わない前提になってる。だから食器倉庫になってたりする方も多いです。使わないのなら電子レンジタイプのオーブンでOKだし、使うのなら腰の位置まで上げるべきです。

天板部分だって「冷蔵庫から出して置く所」「シンクで洗った物を置く所=調理スペース」「コンロで調理したものを置く所=配膳」の最低3箇所が必要。シンクだって1槽or2槽を用途によって検討すべきです。つまりこういうのは、キッチンのプロといっしょに設計するのが良いわけです。住宅設計のプロじゃ全然ダメです。

この「ヤマハリビングテック」は赤字だったそうです。部材の品質は良かったのに、デザインや住宅設計が優先されたのかも知れません。キッチンは主婦にとって趣味のスペースとなるべき。だからこそ、ショールームでのカウンセリングがしっかりすれば、充分に黒字が見込める事業だと思います。頑張れヤマハ!

gq1023 at 06:46│Comments(0)

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