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2009年10月15日

生涯一捕手「月見草・野村克也」

1fe00135.jpg子供の頃、大の阪急ブレーブスファンだった私。西宮球場の内野席は阪急グループのスーパー「阪急オアシス」のレジに行けば何枚でももらえるタダ同然の代物だったけど、入会すれば入場料が無料になる阪急子供の会に入って、多くの試合を観に行きました。

今は無き西宮球場も、昔は天然芝で内野からバックネット裏まで上層スタンドを備える立派なスタジアムであったのですが、ある年に人工芝が敷かれました。売店で売っていた人工芝を小さくカットしてプラスチックのケースに入れた記念品が欲しかったのを、今も鮮明に覚えています。

そんな人工芝が敷かれた頃に、パ・リーグの大スターだったのが現・楽天監督の野村選手でした。もちろん、それまでも本塁打王9回に三冠王1回という大スターだったのですが、所属する南海を放出され、ロッテに移籍して放った言葉「生涯一捕手」がブームとなったのです。

様々な確執から大スターを放出(引退勧告)した南海や、移籍したロッテでコーチ陣よりも若手に指導することで生じたトラブルに対して質問する記者に「生涯一捕手」と言ったらしいのですが、これはカッコよかった。

良い時は取材に来ず王や長島の話しを書き、悪いときは寄ってたかって攻撃して来る記者に対し、「私はただのキャッチャーです。大した話しはありません」と突っぱねたわけです。翌年西武に移籍して2年。最後にバットを置いた時は45歳でした。

日本球界に「リリーフ専業投手」をつくったのは捕手としての彼であり、今や世界中で当たり前となっている「クイックモーション」も彼の発明です。西武時代からオリックス引退に至るまで清原選手が使っていたヘルメットは、なんと野村選手のヘルメットでした。それほどまでに偉大な人なのです。

なんで今この楽天で、こんな目に遭わなきゃいけないのでしょうか?今は「来年、契約を結ぶ意図はありません」なんて話しをする時ではありません。「まずはCSを勝ち抜いて日本一を目指しましょう」という時期なのは誰が見ても明らかです。

人気野球漫画「あぶさん」の単行本第一巻の表紙は、酒を口に含んで打席に向かう主人公の景浦安武と、空のグラスを持つ当時監督兼捕手の野村氏です。

漫画とはいえ、すべてのプロ野球選手が憧れた景浦安武が、今年バットを置きました。その彼の入団を決めたのも野村氏。今一度、彼の重ねてきた功績をテレビでも新聞でも良いので称えて欲しいと、心から思っています。

gq1023 at 06:46│Comments(0)

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