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2009年06月07日

メディアは冤罪事件に謝罪しないのか?

冤罪事件がおきる背景に不当な捜査があるという論調がありますが、その不当捜査を生む背景に新聞・テレビといったメディアがあるのをご存知ですか?

じつは、裁判官も検察も警察も世論に左右されます。だから、たった一人の刑事が記者クラブの誰かにポロっと「隣に住んでる28歳の男の立ち回り先をあたっている。まあ証拠を固めていくだけだ。」と言えば、もう何十社の記者がその男の家にはり付きます。

当然回りに住んでいる人にはバレバレ。仕事場にも立ち回り先にも取材が入る。報道陣はスクープ合戦で盛り上がる。あとはもうウソもクソも一緒です。対象者に愛人でもいれば大騒ぎ。なんか気がつくと高校時代の同級生とかが目線入りで「とてもそういうことをする人には見えませんでした」なんて言ってます。

もう、こうなったら、検察も警察にプレッシャーをかけます。「今さら間違いなんてありえないぞ。立件して大丈夫なんだろうな」 そうすると警察も「これだけの大事件です。もちろん充分な証拠は用意してます」となります。

こんな事件を担当する裁判官も、すごいプレッシャーです。逆転無罪なんて出したら、下手すると県警本部長のクビが飛ぶかも知れません。担当捜査官は何らかの処分となるでしょう。検察官の出世にも響きます。

そう、じつはみーんなメディアに追い詰められるのです。松本サリン事件で誤認逮捕された河野さんの場合、スーパーでも買える除草剤が押収されただけなのに、メディアでは「サリン精製に使われたとされる様々な薬物が押収されました」と報道しました。

そしてゲストに呼ばれた大学教授などが「サリンは通常販売されている簡単な薬物でも精製できます」とウソ吹きました。だから、もう捜査官は思い込んだのです「農薬からサリンはできる」と。結果は「できるわけねーじゃねーかよ!」でした。

裁判官、警察官、検察官みーんな同じ人間です。テレビで注目の事件を担当したら、客観的な目を失うのは当たり前ですよね。そう、メディアにも責任はあるのです。

メディアはそんな力を持つのですから、やはり判決が出るまでは逮捕された人であっても推定無罪として報道すべきではないでしょうか?本当に心からそう思います。

gq1023 at 23:09│Comments(0)

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