ＨＩＰＰＯ大野の雑記帳

サッカー日本代表の中村俊輔選手(セルティック所属)。彼のフリーキックは芸術的だと言われますが、本人いわく「前から見ていても、上空から見てるイメージが出てくるんです」と言っています。つまり、目に見える景色からデータを分析して鳥のようにシーンを見ていることになります。

高校時代、1歳上のサッカー部員として一緒にプレーしたことのあるうちの社員によると、「足がどうなってんのかな？と思うぐらいすごいですよ」と、サッカー経験者とは思えない解説が出てくるぐらいすごいそうです。

バイクレースでも同じことが言えます。筑波サーキットの1コーナーから第1ヘアピンは、なだらかな左コーナー＆右コーナーとしてマシンを倒して走る選手が大半ですが、JSBクラスでポールポジションだった伊藤真一選手だけは、左コーナーでマシンをほぼ倒さずに走っていました。

ずっと不思議だったのですが、今回の全日本ロードレース選手権で筑波のコースを歩く機会があったので歩いて納得しました。ライダーの目線ではなだらかに右に曲がっているように見えるのですが、ストレートのラインが確かにあります。でも目の錯覚を使って分からないようにレイアウトされているわけです。

鳥の目を持つスポーツ選手は、レース界にもいたことを実感いたしました。コース上空からの写真を見て、どこからどこの話しなのかを推測してみてください。